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脳卒中の後遺症「痙縮」知られざる後遺症(1)

脳卒中の後遺症の一つ『痙縮」はあまり知られていない症状です。
その症状と対応について書きます。

脳卒中の代表的な症状は
麻痺、
感覚障害、
失語症

ろれつが回らない構音障害
そして私が支援に関わっている高次脳機能障害があります。
いずれも突然生じて、回復しながらも後遺症として残ります。

麻痺は脳のどの部分に脳卒中の原因があるかによって
右片麻痺
左片麻痺
単麻痺(手、足どちらか一つ)
になることが多いです。

痙縮

麻痺の後遺症の一つに痙縮があります。
麻痺と言えば力が入らないと思う方が多いと思いますが、
しばらくたつと、力が自然に入ってしまって、
肘が曲がったり、
手の指がグーの形に握りこまれるようになる痙縮という後遺症があります。
自分で力を抜こうと思っても肘を伸ばしたり、手の指をパーにすることができません。
反対側で手で肘を伸ばしたり、指を伸ばすとその時は伸びるのですが、動いているうちにまた曲がってきます。

手が動くようになったと喜んでいると、曲がりが強くなって、痛みを伴ったり、手のひらが洗いにくくて夏場にこまったりします。
この症状は発症から1年以上たって少しずつ出てくる人が多く、
特にマヒが軽い人はリハビリテーションとの関係が縁遠くなってから起こるため相談できる人がいないまま困っています。

特に仕事を休んで自宅で療養している人は自分がリハビリテーションを十分にしていないからではないかと自分を責める気持ちになる方もいるかもしれません。

続く

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