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『ひと色展』僕は君の傘になりたい


僕は君の傘になりたいんだ

おかしな話ねって
君は笑うかもしれないね
ブルーベルを揺らしたような音で

 しとしと しと
 雲からこぼれだすのは
 小さなしずくたちです
 泣いているんじゃありません
 届いていくのです
 雲からの贈り物として

 小さな雛菊や
 新品の長靴をはく
 ぼうやのもとへ
 そうしていつか
 地球に沁み込んでいきます

ころころと 笑いながら
覗くそのつやつやした頬が
愛おしいよ

僕の横顔にそっと触れながら
するりっと消えていったね

しあわせな仕事だけれど
少しだけ悲しい時もあるの
そう言い残して

 水滴を孕んだ
 一枚の若葉が
 小さくふるえました

 なんて瑞々しく
 雨が似合うのでしょう
 フーカスグリーンが
 幾重にも溶けていきます

僕は恋をした
みんな同じに見えるなんて
そんなの嘘なんだ
特別小さくて目立たない
そんなしずくの君の

傘になりたい
たくさんの雨粒たちに
吸い込まれずに
君がありのままでいられるように


水と仲良しで
たくさんのグラデーションを作り出す
そんなフーカスグリーンだと
いうことです


イシノアサミさんの素敵な企画に
参加させていただきます。
こんな風に水彩絵の具で描けたら
どんなに嬉しいでしょう。
憧れます。

この”雨上がりの葉っぱの色”という肩書に
とっても心惹かれました。
葉っぱって雨上がり、
本当に美しいですから。

葉っぱみたいな傘みたいなこの
フーカスグリーンくんの頭をみていて
思い浮かんだ世界を
詩にしてみました。

イシノさん、ありがとうございました♪
いつかすべての色を書いてみたいものです♡

この企画を知ったきっかけは
闇夜のカラスさんの
こちらの作品でした♪
もうこの子にハートを掴まれてしまいました。




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