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先月、『睡魔と睡蓮』という物語をピリカ文庫で書かせていただきました。 『水玉』というお題…
今年の5月19日で三周年を迎える「すまいるスパイス」 本当におめでとうございます! 今回はこ…
新しい年に向けて準備したはずなのにと、こびとが肩を落とす。こびとと暮らすようになって何ヶ…
こびと図鑑。ほぉ。君、僕が見えるんだね?
お題「りんご箱」から始まる物語 【手料理】(1300文字) りんご箱を開けた。りんご農家の実家から送られてきたのだ。今月はもう生活費が底をついていたから、りんごだけでもありがたい。僕はいそいそと箱を開けた。 しかし、おが屑の真ん中にいたのは小人だった。 小人なんて食べられないじゃないか! 僕は腹を立てて小人に詰問した。 「おい、僕のところに届くはずだったりんごをどうしたんだ?」 「すまねぇな、くっちゃって」 僕は小人を箱からつまみ出すと、おが屑の中をゴソゴソと
「りんご箱にはね、秘密があるんだ」 * りんごが豊富になるりんご村では毎年 溢れんばかり…
月めくりで全部めくってしまえればいいのに。 月めくり、ありますよと声がしたので、思わず大…
今日初めて知ったのですが 毎年11月30日は「絵本の日」なんだそうですね。 そうなんです。まさ…
あるところに「眼鏡猫」と呼ばれる猫がいた。 眼鏡をかけて本を読む姿は どんな者よりもしっ…
夕飯前に散歩に出かけようとするともう暗くなっている。日の沈むのが早くなった。ゆっくりと川べりを歩く。 するとお犬が言うのである、ほら、あの月をごらんなさい。今日は上弦の月の前日、西南の空に浮かぶ月。一人でぶらつくだけなら、月をまじまじと見る習慣はつかなかったかもしれない。 この白いお犬になぜここまで心奪われているのかわからない。ほかの仔犬を見てもさざなみは立たなかった。けれども十一年前のその日、会った瞬間にこれが探していた相棒だとわかった。 わたしの手を引いてそこへ