国の宝を守りたいという心
早朝、母が心配そうな顔で私に言いました。
「あの法隆寺が、大変なことになっているの」
なになに、また火災とか?
「違うの。コロナで参拝者が激減して、運営が危機的状態になっているのだって。私、どうしても何とか支援したいの」
はぁ?何を言ってるの?
また、母の寝言かと思い、調べてみると・・・
本当だ!信じられない!!何を言ってるの!?
でもその時、私が最も驚いたのは、ニュースは昨晩のことだったというのに、翌朝までに既に多くの方々がクラウドファンディングで支援をされていたということ。
人々の良心に、深く深く感動しました。
でもこれこそが、「人々の」お寺ですよね。
頼んでもないし敬ってもいないのに、なんだか知らないけれど税金がせっせと注がれるところもある。
この厳しい世の中にあって、そんなことを望んでいない。何かを敬う心は、上から押さえつけられる形で生まれるものじゃない。
私たちのお寺を、私たちのできる方法で守りたい。
いつかきっと、ずっと前から法隆寺に行きたいと呪文のように言っていた母を連れて訪問したいな、と思っています。
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