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脱徒然 8話「竹馬の「友」と酒を飲む」

J〇CAで海外に行っていた友人が返ってきたのは今年の3月のことであった。

慰めや同情などよりも先言ったことは「飲むぞ」であった。
昔から趣味も好みも全く合わなかったが保育園から高校まで同じ且つ家が徒歩1分の距離であったため、気心の知れた間柄である。遠慮も躊躇もなく誘ってしまった。

このご時世どこも開いてなんかいないので、家の離れで自家製焼き鳥を作った。
ただ「肉」を串に刺すだけと思うことなかれ。
くくられた「肉」はネギま、豚バラ、つくね、砂肝。
どれも味付けが違うので刺す前の段階から無駄なく下処理することが求められる。昔からこういったひと手間加えるのが好きだ。「無駄な時間」とくくられればそれまでであるが、「」を外せば、言葉がつながりストーリーがプロセスが見えてくる。

出来上がった「焼き鳥」を右手に、左手にはビールをもって三年ぶりの再会を楽しんだ。時差ぼけや疲れもあってかすぐにダウンした友達を家までひきずって返した。たった「三時間」ではあったが、非常に「濃い」時間であった。

くくるための「」。
外す瞬間に明日は立ち会えるだろうか。

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