見出し画像

脱徒然 9話 「思い立ったがグリーンカレー日」

毎日投稿すると息巻いたのはいいがひさびさにアップする。
もはや脱徒然を書いていた日が懐かしさすら感じている。懐かしいといえば、Facebookの○○年前の今日みたいな過去の思い出機能が僕は好きだ。

3年前の今日、僕は東南アジアをバックパッカーとして歩いていた。

深夜バイトで稼いだお金を握りしめ、10㌔以上するカバンを背負い歩いていた。
目的はフィリピンで知り合ったタイの友達に会いに行くことだった。
当時、ただ会いに行くだけではつまらないとマレーシアからバンコク、チェンマイ、そしてラオスを経由したのちチェンマイに戻り友達に再会するという我ながら破天荒なプランであった。破天荒なプランで時間もお金も限られながらも、歩いた先々で出会った驚きや感動は昨日のことのようだ。

その感動の一つに本場のグリーンカレーを食べたことなんてのがある。もともとグリーンカレーが大好きだ。ココナッツベースで口当たりがよく、サラサラなのに唐辛子をはじめとしたスパイスによってカオスを成立させているバランスはほかの食べ物では形容しがたいものがある。どうやら本場がタイらしいので時間がない中、スコールでびしょ濡れの中一人食べに行った。これまで食べたグリーンカレーの中で一番美味しかったことだけは覚えている。歩き疲れた疲労感、雨で肌につくTシャツの鬱陶しさも食べている瞬間は全く気にならなかった。
気分がのるのらないで行動することはこの時と比べてかなり減った。しかし、気分というものは五感を刺激する最高のスパイスなのかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?