マガジンのカバー画像

それはそれは、へたくそすぎる物語ばかりの本棚。

6
いらっしゃいませ! 今まで投稿した「小説と呼んでいいのか分からないもの」をまとめてみました。 ……詩よりもさらにへたくそです。このマガジンを読んでくれる人はいるのだろうか(;゚Д… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

通信記録 ~ 幸せな過去の世界で生きる少年と、未来の終末世界で生きる少女 ~

信じられない。 信じられないけれど、確かに現実。 一体、何がどうなっているのかは謎だ。 きっと、永遠に謎のままだろう。 「喋っても、何も変わらない。」 『喋らないと変わらないよ、意見とか。』 「……あなたは幸せな世界で生きているのね、幸せな”過去の世界“。」 『……えっ?』 「見える?建物が朽ちているでしょう? 遥か先の未来にはね、わたしひとりなの。 本や音楽ももう無くなってしまった、 何でもないことをおしゃべりする相手もいない。 わたし以外、皆滅んでしまった

Happy Birthday?

知りたくもない真実を知ってしまう。 大人になるということは、ゆっくりとした速度で『死』へと向かってゆくのだ、と。 それが幼き日に憧れていたものであると― 止まって! そう願ってみても時間(とき)は、流れ続ける。 天国や地獄、神や仏や悪魔なんて人類が悲しみを癒すための空想で、 何処にも在りはしないし、居もしない。 だからいつかは、呼吸も心臓も止まり、何も見えなくなる。 最後までその機能を保つらしい耳もそのうち聞こえなくなる。 泣きたい程誰かを愛しても、そんな感情もなくなっ

あなたの知らない、わたしの罪

今日だけは、 あなたの傍にいられない。 ごめん、ごめんね……。 『……っ、ごめん、なさい……』 忘れる事を許されない、私の過去。 愛した人を救えなかった、私の過去。 涙の謝罪を繰り返す、 あの人へ。 そして、あなたへ。 あなたの知らない、わたしの罪

漂う未知

部屋で過ごすのが好き。 本を読んだり、音楽を聴いたり。 そうして過ごすのが、日常。 部屋で過ごすのが好き。 本を読んだり、音楽を聴いたり。 そうして過ごすのが日常なのは変わらないようで、今までとは全く変わってしまった。 テレビのニュースが今日は何百人、と繰り返すようになった。 ゛ドアを開けて外に出てはいけないよ、命を取られてしまうからね。” 誰も見ることが出来ず、触れることも出来ず、どうしようもないから。 漂う未知は、いつ消え去ってくれるのだろう。 人類を

コンクリートを赤く汚す。

僕は高い場所から飛んだ。 で、もちろん人間に翼など生えているわけがないので 僕は今、墜落している。 僕の身体を受け止めようと、コンクリートが下で待っている。 痛いのかなぁ。 ドンッ すごい音がした、気がする。 下に到着したみたいだ。 痛みは、ほとんど無いかも……? キャー 誰かの悲鳴……? もう、なにも、わからない。 さいごに 僕を受け止めてくれたコンクリートを赤く汚して、 僕は人生に幕をおろした。

【もしかしたら違うものかもしれない】これは、ついのべ……?【まとめてみた】

Twitterをちょこっとだけやっていた時に書いてみたついのべ……らしきものをまとめました。Twitterの文字数の関係でできなかったタイトル的なものの追加やノベル本文の改行など、手を加えています。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ①アンドロイドか、それとも人間か 「とても綺麗に笑うようになったね、君は。」 『そう?』 「そう……だから僕の役目はここまでだ。」 そう言って寂しそうに笑う彼を、私は…… 翌日。 もう何も覚えては