挨拶は魔法


#一歩踏みだした先に


「おはよう」「お疲れ」「おやすみ」

これのうち、1つ言えるだけで人生全然変わってくる。

私は今、アメリカに留学中の大学4年しているのですが、挨拶がコミュニケーションと人間関係においていかに重要なのかをここにきて改めて感じています。


日本では、知らない人には挨拶しないし、すれ違う時は挨拶どころか顔を見ないようにわざわざ携帯に目を向けたり、下を向いて目線をそらしたりする。
でもこれは、別にオカシイことではない。
だって日本ではこれが普通で、むしろ知らない人に挨拶したらちょっとびっくりされるし、オカシイ人だと思われることもあるから。

でも、アメリカでは真逆。知らない人でも目を合わせてニコッとしたり、Hiと声をかけるのが普通。
留学前からこの文化は知っていたし、いい文化だなあと思ったけど、実際自分もそれをやってみると、この文化のメリットが見えてくるようになった。

彼ら曰く、知らない人と話すのには理由があって、
「あんまり考えたことはないけど、ただ沈黙の方が気まずくて好きじゃないから」だそう。

でもこれは日本人にとっては理解し難い。
我々にとっては沈黙の方が心地よくて、見知らぬ人と話す方が気まずいから。

でも、わかったことがある。
彼らがオープンマインドで自信に満ちて見えるのは、
こうした挨拶が大きく関係している、と私は感じている。

私は実際、他人とあまり話したくなくて、素を出すまでに人より時間がかかるタイプなのだが、彼らの真似をして挨拶をし始めてから
自分をさらけ出すのが遥かに楽になった。

挨拶だけで、と思うかもしれないが、自分をさらけ出すのに時間がかかる人や、人間関係に少し悩んでいたり、学校や職場の居心地があまり良くないと感じている人に、ぜひ試してみてほしい。

挨拶をするとき、少し声を出すだけで、少しニコッと笑うだけで、
気持ちがパッと晴れる。

たとえ嫌なことがあった日でも、
何かに緊張している朝でも、
漠然とした不安で泣いた次の日でも、

挨拶のために発した一瞬の「声」で気持ちが少しほぐれ、
誰かに微笑みかけた一瞬の「笑顔」が自分の心を晴らし、
「挨拶をした」という事実が自尊心を芽生えさせる。

別に、見知らぬ人に無理にしろというわけではない。
知っている人から、少しずつでいい。ただ、挨拶をするだけ。
本当に一瞬のこと。
一瞬だけど、それが自分を強くして、気持ちを晴らしてくれるなら、
ちょっと意識してもいいかもしれない。

私も実は、昨日少しルームメートと気まずくなってしまって、
夜何も言わずに寝た。

彼女が何を考えていたか分からない。
アジア人の私をあまり好きになれないもかもしれないし、
私が何かしてしまったのかもしれないし、
完璧な英語を喋れない私との会話をただ面倒だとしか思っていないかもしれない。

でも、たとえ彼女に何かしらマイナスの感情を抱かれていたとしても、
彼女から挨拶をしてこなかったとしても、
こちらからの挨拶を無視するということはないだろう。

もしそれを無視するのなら、
挨拶もできない人間性に欠けた未熟な人間かただのレイシストなので、
それ以上関わる価値はないとそこで気付ける。


もちろん、社会には自分に合う人ばかりじゃない。
だから無理に関わる人全員と仲良くする必要はないと思う。
でも、そういう人と関わらずに生きていけるほど人生は甘くないし、
そんな完璧な社会など存在しない。
だからこそ、人生少しでも楽に、上手に生きたいじゃん。

挨拶は魔法。
誰でも一瞬でその魔法を使うことができるなら、
たまには使ってみてもアリなんじゃん、と私は思う。

読んでくれてありがとうございます。


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