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松江、出雲への旅

今から30年近く前に、島根県に旅行に行きました。
そのときは、出雲大社でお賽銭がお賽銭箱に入らないという強烈な出来事と、
松江の町並みは、もう一度来たいと思った印象があったので、
出雲大社の記憶の上書きと、もう一度松江へ。

地方に旅行に行くと感じることは、
以前よりも観光客を受け入れる体制が洗練されているということ。
以前よりも個人旅行が快適に感じられます。

2023年のゴールデンウィークは、
お正月にホテルをポチッと予約した、島根県へ。

松江で海鮮丼

境港で海鮮丼を食べることも魅力的だったけど、
ゴールデンウィーク渋滞を予想して、まっすぐ松江へ。
境港直送とうたっている海鮮丼をいただきました。

日本海は、今、ホタルイカの季節。
お味噌汁の具材は宍道湖お約束のシジミ。
旅行は、その土地のモノを、旬のモノをいただきたいですよね。

春のホタルイカがのった海鮮丼とシジミのお味噌汁

松江城のお堀めぐり

早めにお昼を済ませ、松江城へ。
その前に、お堀に浮かぶ船に乗ります。
まずは、松江城について船頭さんのお話を聞きます。

松江城のお堀めぐりは約1時間、1500円。
チケットを買って、乗船。
12名で満席。
次々と船が出発し、帰ってきます。

私が乗った船の船頭さんは、男性で、キムラさん。
33人の船頭さんには女性の方も数名いらっしゃるとか。

松江城お堀めぐりの船


お堀を行き交う船
橋の下をくぐります
木の橋
浮かぶ船は、ほぼ揺れません
橋桁が低いと、屋根を下げ、みんなで頭を下げます。
途中、松江城が見える場所で写真撮影


松江城へ

兵庫県、播州姫路藩に住んでいる私としては、
どの城を見ても、ああやっぱり姫路城が一番、と
思ってしまうのが正直なところです。
数年間、姫路城下すぐのエリアに住んでいたこともあって。
姫路城が私にとって城のスタンダード。

城というのは、シビックプライド。
住んでいるところの城が一番なんだと思います。
船頭のキムラさんも、
松江城への愛あふれる方でした。

さっき乗った遊覧船のチケットで
入場料が割引されました。

松江城

松江城は、本物のお城でした。
立派な木材と構造が見事でした。

天守閣の一番上から宍道湖が見えました。
当時のお殿様は、本当にいい気分だったでしょうね。

googlephotoの消しゴムツールを使用した松江城

googleフォトの消しゴムマジックをつかってみたら、
本当に人が消えました。すごいですね。

天守のてっぺんからは宍道湖が見えます
お城の下に立てられた洋風の建築物

大正天皇が泊まる、ということで立てられた建物だそう。
洋風、というのが、当時の西洋化への意気込みを感じます。

洋館と言えば、階段でしょう!

私は洋館の階段がスキです。

洋館の階段、踊り場から

この建築物も、保存と活用がされていて、
1階の一部スペースをカフェにしていました。
観光地はこうじゃなくちゃ。
並んでいる人が結構いたので、カフェ利用はしませんでした。
こういうレトロ建築物は、
保存、保存とうるさく言いすぎず、
カフェなどの利活用を進めて欲しいです。

お堀のそばのカフェテラスで、ぜんざい

塩見縄手と言われる、武家屋敷跡を散歩して、
小泉八雲邸前へ。
といっても、彼は松江に半年しか住まなかったそう。
ここは、一度来たことがあるので、入らず。
彼のことは、
作家であり、旅人であり、
旅先で彼女をつくっちゃうタイプで、
現地妻にいろいろお世話になるタイプだと思っていて、
そんな彼個人のたった半年の生活に興味はなく、そのままお堀が見えるカフェテラスへ。

5月の松江は、外ですごすのがとても快適。

島根発祥のぜんざい、箸休めはシジミの佃煮

ここでおぜんざいをいただいていると、
さきほどお世話になった船頭のキムラさんの船が通りがかりました。
私の時と同じことをお話されているのかなぁと想像。


宍道湖の嫁が島、夕日スポット

松江城を一通り楽しんだ後は、
本日のお宿、玉造温泉のホテルへ向かいます。
関西から高速道路を走らせ、片道3時間。
慣れない道を運転するのは疲れるので、
運転してくれる友だちに配慮して、早めにチェックイン。

その途中、宍道湖の嫁が島が見える、
夕日のスポットに立ち寄ります。
5月の日の入りは午後7時前後。
そんな時間までうろうろしないので、
夕焼け写真はガイドブックで。

宍道湖の嫁が島

砂浜にたまっている貝殻は、シジミ。
なるほど。
私が住んでいる瀬戸内の砂浜に積もる貝殻は、アサリかカキ。
海で採れる二枚貝っておいしいよね・・・
すぐに食べ物のイメージになる私。


宍道湖畔のホテルに宿泊

いちよ、玉造温泉からお湯を引いているそうですが、
正直、あまりいいお湯ではありませんでした。
塩素の匂い、浮かぶごみ、沈んでいる砂。
日帰り入浴客が多すぎて、
洗い場で裸で立ったまま順番を待つなんていう、初めての経験をしました。
晩ごはんはおいしくいただきました。

泊まったのは、宍道湖が見えるお部屋。
畳にベッド。快適です。
部屋のトイレはお風呂と別ですが、古さは否めず・・・

窓いっぱいの宍道湖
宍道湖を眺めながら朝ごはん

朝ごはんは、ビュッフェ形式。
もちろん、しじみのお味噌汁をいただきま~す。


出雲大社へ

神無月の10月、日本全国の神様は出雲大社へ集まるそうですが、
現代の日本では、
ゴールデンウィーク皐月の5月、
人々が出雲大社へ集まるのかもしれません。

予想通り、出雲大社周辺は、
駐車場に入るための大渋滞。
全国各地のナンバープレート。

道路上で止まってしまってから、
出雲大社の駐車場に車を停めるまで、1時間近く。
でも、駐車場の案内の方がにこやかで、
心は軽く、出雲大社へ向かうことができました。

出雲大社の入り口の鳥居
googlephotoの消しゴムツールで人が消えました

イメージとしては、奈良に近い感じ。
高い建物がなく、昭和の時代からあるようなお土産物やさんや、
テキヤ、屋台。
あ、でも、奈良よりもお店も人は少ないです。
少しのんびりした空気が漂う出雲大社です。

神楽が演奏されていて、
境内は、雅楽の楽器が響いていました。
舞子さんたちは若く、動きが軽やかでした。

拝殿
神楽殿

大きなしめ縄。
すぐそばの国旗掲揚台も巨大。
数年間貯めていた5円玉数十枚を、きっちりお賽銭箱に流し込んで来ました。
前回はほった(投げた)から、はじかれて箱に入らなかったのです。
うんうん、これでよし✨
よいご縁がありますように。
だんだん(ありがとう、の島根の方言だそう)🎶

出雲そば

出雲そばは、黒っぽいおそばが特徴だそうです。
また、三段割子に入っているのも特徴かもしれません。
お出汁をそばの入った割子にぶっかけて食べます。

神楽殿前のおそばやさんの食品サンプル
私はシンプルに三段割子そば

おいしくいただきました。

稲佐の浜

稲佐の浜

出雲大社のすぐ西にある浜辺に、大きな石がぽつんと。
ここを目印に全国から神様が到着し、
出雲大社に向かうそうです。

稲佐の浜

ちょっとかっこよく、画像処理してみました。

どうして、こんな大きな石がここにぽつんとあるんだろう・・・
神秘的な出雲大社に想いをはせました。


地域の魅力を上手に伝えている、
地方観光のお手本のような松江・出雲でした。
とてもいい人が多い印象の旅行でした。

旅行は、食べ物、町並み、会う人、
どれもどれも欠かせませんね。

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