見出し画像

恋を始める5分前。オヌキ諒の新曲「べに」、新田さちか出演のMV撮影に潜入。

■ 僕の思い出話をを織り交ぜて書き綴った歌詞

画像1


オヌキ諒の新曲「べに」が3月5日に各音楽配信サイトより、リリースされる。コロナ禍での自粛期間をきっかけに始めた自身のnote「想イヲツヅル」がこの楽曲の原点だという。「前回の楽曲『mirai』はテーマをいただいて制作したんですが、今回は純粋に僕のやりたいことを曲にしました。noteを始めてみないか、とスタッフの方に勧めていただいたとき、自分はミュージシャンなので、音楽につなげようという気持ちで小説を書こうと思ったんです。この小説は純粋に僕の過去の思い出話を織り交ぜて書き綴っています。音楽をやっていなかったらこんなことは人に話せなかったなあ、と思います。」

実際に起こった出来事として「小説に書いた出来事があった当時も、僕は登場している君のために曲を作っているんです。その曲を演奏するLIVEに来て欲しいと彼女(君)にも声をかけました。後から知ったのですが、共通の知り合いも多いので、彼女は変装してLIVEに来て、聞いてくれていたみたいなんです。この小説の中の出来事が、自分の人生観を変えるくらい、僕の中では大きな物語でした。」彼女に惹かれていく様子、並行して進む自身の今までの人間模様などが書かれたnoteは、新曲「べに」の魅力を深めてくれるし、出来事や心情に共感する人も多いだろう。一旦区切りをつけている「想イヲツヅル」の出来事は、その後も様々な問題が立ちはだかるそうだが、それを今後、小説として書くかは未定だそうだ。


■ 音が色や形に見える。「べに」は青と桜色に彩られた楽曲

画像2


歌詞の中に登場する色彩が、メロディーにのせて鮮明に浮かぶ。「実体験を歌詞にしているので、当時僕が強烈に感じた色を書いています。歌詞の“空の青が街に降るように”にある青色は、今も鮮明に思い浮かびます。ちょっと変かもしれないんですが、僕、音が色や形に見えるんです。『べに』は青と桜色でできている曲で、ジャケットもnoteでイラストを書いてくださっているguitarenne(ギタレンヌ)さんに青と桜色というイメージをお伝えして描いていただきました。PVにご出演いただいた新田さちかさんをモチーフにした女性も登場させています。」

楽曲制作にも色が関係しているそうで、「音が色に見えるのは本当に直感で、『青と桜色に茶色が入ったら面白いかな』『茶色の音はこれだな』と作っていくこともあります。」と独特の感覚を話してくれた。


■ 一緒に組む人を信じて、任せることで、思っても見なかったものができる。

画像3


新曲「べに」のMVについて、「島田欣征監督とは長い付き合いがあって信頼しているし、こだわりを持ってやってくれることも知っているのでお願いしました。小説も読んでもらいましたし、僕がやりたいイメージは伝えていますが、信頼している島田さんが見ている世界を信じています。僕は物の作り方として、全部自分でプロデュースするやり方が好きじゃないんです。人とやって、人の良いところや持ち味を出してもらわないと一緒にやっている意味がない。だから、島田さんや、新田さんだからこそできることを信じて任せています。」

「一人でなんでもできる時代になっているし、マルチな人が求められている時代で、一人で全部やりくりできる人はすごいけど、僕は人と一緒だからこそできることをしたいと思っています。その方が、自分の予想以上のものができたりするので。ただ、最終的に出来上がったものは、自分の作品になるので、一緒にやる人はとても考えます。ちゃんと話して、その人のことを知って、信じられる人とやっています。」と物作りの確固たる姿勢を覗かせた。


■ 鎖が無くなる“自分時間”の過ごし方

画像4


“自分時間”をどのように過ごしているのかを聞くと、「一人の時間で一番楽しいなと思う時間はご飯を食べている時間です。ミュージシャンで特に作詞作曲をやっている人はみんなそうだと思うんですが、常に曲を作れる状況ではあるので、休みというのがわからなくって。でも、ご飯の時間は『ご飯をしよう』と思うんです。他の時間は何をやっていたって、音楽がふわふわしているけど、ご飯の時は休んでいいって自分に言い聞かせられます。食べながらYouTubeとかAmazonプライムとかを見る時間は鎖が無くなって、一番リラックスしていますね。」と常に楽曲制作が頭の片隅にあるようだ。

「ボイスメモを録りまくっています。メロディーが降りてきたら録っているので、寝ている時に降りてきたら、寝ながら録ったりして。朝起きて聞いたら『声、ガラガラだな』なんてこともあります。作ろうと思って作る楽曲より、ふと降りてきたメロディーの方が人の心に残ると思っています。」と食事以外の時間は、降りてくるメロディーとともに時間を過ごしているようだ。


■ 恋をする苦しさの先にあるものを感じて、恋をする勇気を持って欲しい

画像5


「僕自身が人を好きになる苦しみと当時すごく向き合っていたので、一歩先に踏み出す寸前までの苦しみは、この楽曲で僕が歌っています。ただ、踏み出した先には自分を成長させるものや、世界に優しくなる気持ち、大きすぎるかもしれないけど、人生の素晴らしさがあると思うんです。苦しくても人を好きになっていいんだぜ、と言うことを伝えられたらと思います。」と自身の体験をもとに話してくれた。


■ ワンカットでのMV撮影。最後はふりしきる雨の中で。

画像6


新曲「べに」のMVには、単独メインでのMV出演が初めてとなる新田さちかが登場した。新田は、オヌキが楽曲について話すインタビューの場面に立ち合い、曲に込められた想いを受け取り「緊張します。」とはいうものの、纏っている空気はとても朗らかだ。

画像7


今回は恋人と別れた女性の心情をワンカットで描くため、役者を追うカメラのタイミングが重要になってくる。今回は島田監督自身でカメラを回す。
海風が冷たい中、何度かリハーサルを重ねていく。準備の時から現場に足を運び、スタッフと会話をし、準備を手伝うオヌキの姿が印象的だったが、MV冒頭で新田と向き合うため、リハーサルに参加した。

画像8


MVの最大の見せ場はラストシーン。新田は、次第に降ってくる雨の中、地べたに座り込んでしまう泣きの芝居がある。ワンカットで、かつ雨を降らすため、本番一発で決めなければならない。監督から新田へも優しくて熱い指示がある。真剣に話を聞く新田は、普段の柔らかい印象とはまた違った強さを感じる。

画像9

画像10


そしていざ本番。感情を爆発させる新田と、そこに降り注ぐ雨は、オヌキがこだわった後半にかけて盛り上がる楽曲のアレンジにぴったりだ。監督の「カット!OK!」の声に、一斉にスタッフがタオルを持って新田に駆け寄る。すごく寒いはずなのに、やりきった表情の新田は、周りのスタッフを気遣いながら、笑顔で現場を後にした。
モニターを確認したオヌキが「最高!新田さん、本当に最高!」と興奮しながらスタッフと笑顔で話していた。

画像11


「べに」の一歩先にある素晴らしさを、オヌキ本人が現場で一番感じていたのかもしれない。

【楽曲情報】
オヌキ諒 「べに」 3月5日 各音楽配信サイトよりリリース。
楽曲の購入、再生はこちらから

「べに」Music Video

発売に伴い、同日3月5日、noteより「想イヲツヅル、一気読みバージョン」の発売も予定しています。
※こちらは購入特典として、オヌキ諒から秘密の1話、そして、ギタレンヌさんの特別イラストも付いてきます。

【プロフィール】
オヌキ 諒(おぬき りょう)
1985年7月21日生まれ、神奈川県出身。身長192cm。中学時代に親からの勧めでハーモニカに触れ、音楽の素晴らしさを知る。ハーモニカでバンドを結成し、人前でパフォーマンスする事に感動を覚え、ベース、ギターを独学で学ぶ。その後、様々なバンドでヴォーカルを経験し、2007年、ロックバンド活動からソロのシンガーソングライターに転向。2018年より、新たな音楽プロジェクト「碧琥夕陽」(アオトユウヒ)にVo & Gtで参加。今年1月「ユアーズアーミーワールド」が展開する子供服ブランド「minau!」のテーマソング「mirai」が配信開始。

新田さちか(にった さちか)
1998年12月6日生まれ、石川県出身。青山学院大学法学部在学中。2020年「ミス青山コンテスト」準グランプリ。AbemaTV「恋愛ドラマな恋がしたい~Kiss On The Bed~」で話題を集める。女性ファッション誌「CanCam」の読者モデル「it girl」として活躍中。

ヘアメイク/大橋美沙子

取材・文・写真/富永綾花


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?