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東京2020オリンピック民放ラジオ99局統一番組キャスター、笹木かおりが注目したオリンピックのハイライトとこれから!

異例の無観客開催となった東京オリンピック2020。その熱を耳で届けようと、民放ラジオ99局統一番組、「東京2020オリンピックリポート」、「東京2020オリンピックハイライト」で笹木かおりがキャスターを務めています。オリンピックもいよいよ終盤。そしてパラリンピックへ。競技の見どころ、結果の速報を全国に毎日発信する情報帯番組を担当して感じたことを率直に伺いました。

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■事前準備も徹底的に!

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東京でオリンピックが開催されるなら、絶対に関わりたいと思っていたので、このお仕事が決まった時は本当に嬉しかったです。お話しが来たときは延期を一度した後だったので、正直、「東京オリンピック、できるのかな!?」という不安な気持ちもありました。
でも、選手も同じように日々の感染状況と闘いながら準備しているわけですから、私も競技をチェックするなどの事前準備を続けていました。放送予定やスケジュールが全然出てこなくて、本屋さんでもオフィシャルブックは出ているけど解説や日程はどこにも載っていないのでアナウンサーの友達と「何を読んでる?どんな準備してる?」と情報交換をして直前までざわざわしていましたね。

柔道や、久しぶりにオリンピックの競技になったソフトボールはルールが変わっていたりするので、事前準備として一通りおさらいしました。ラジオを通じて情報を発信するうえで、全部の競技に触れる可能性があるので、一つの競技を深く知ることはもちろんのこと、どんな競技にどんな選手が出るか、特徴的なルールは何かをまんべんなく全競技把握するようにしました。

柔道やサッカー、野球などもともと好きな競技はより深く調べましたし、今まで全く知らなかったスケートボードや空手は、初めて大きな舞台で観られるので注目していました。
特にサーフィンは3年前にオリンピックの新種目になることが決まったとき、スポーツ観戦自体が好きなのでCS放送で中継していた世界大会を観ていました。優勝した五十嵐カノア選手を今回のオリンピックで見た時は「あの時の五十嵐選手か!」とストーリーが自分の中で繋がって、いち観戦者としてすごく嬉しかったです。


■解説者に注目することで見えてくる人間ドラマ!

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オリンピックの日程が半分を終えて、どの試合も印象的ではあるんですけど、中継を見ていて思うのは、解説者の方が際立つなということでした。スケートボードで解説を務めた瀬尻稜さんの「鬼ヤバい」が話題になりましたけど、知らない競技だからこそ、解説の方がわかりやすく説明してくださるのは、とっかかりやすかったですよね。それに、そのワードだけではなく、実はすごい技の説明をちゃんとしてくださっているんです。その説明があるからこそ「あっ、本当にヤバいな、すごいな」って感じられるんですよね。

テコンドーの山田美諭選手の試合はお兄さんの山田勇磨さんが解説をされていたんです。他の選手の解説は詳しいんですけど、美諭選手の試合の時は「がんばれ!がんばれ!」と家族の応援みたいに熱狂的で。本来なら中継で会場から応援する家族の姿が映されると思うんですが、それがない分、解説者のご家族や指導者の方の熱い実況がグッときますよね。

柔道の大野将平選手の解説は師匠の穴井隆将さんでしたし、ソフトボールの解説をされた元ソフトボール日本代表監督の宇津木妙子さんが上野由岐子選手に「おめでとう!」とかける言葉が中継に入っていたことでオリンピックを実感しました。
それぞれの関係性が中継で伝わってくると、選手の活躍が他人事じゃないと感じます。


■リアルタイムだからこそ味わえる楽しさ!

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映像から伝わってきたことで言うと、柔道でメダルを獲得した高藤直寿さんが準々決勝で試合をしたジョージアのチフビミアニ選手の気迫。体を半分起こした背中が映ったシーンは越えられない壁を感じているようで、選手のオリンピックへの思いが伝わってきました。
勝者はもちろんですけど、リアルタイムでの中継はグッドルーザーが際立つように感じます。それぞれの選手の勝負へのこだわりや、次のフランスオリンピックに向けての思いも伝わってくるものがあります。

普段はテレビ2台とパソコンとiPadの計4台体制で観戦しています。普段から寝ないでスポーツ観戦するのが得意技で(笑)。スポーツはリアルタイム観戦が醍醐味だと思っていて。自分がやっているわけでもないし、テレビの前で応援して結果が変わるわけではないけど、熱中して、感動したり悔しがったりできるのはスポーツの魅力だなと思います。大事な試合で応援しているチームが負けるとしばらく落ち込んだり、機嫌が悪くなってしまうくらいです(笑)

ラジオでは、一人の時は結果をお伝えする部分が強いですが、コメンテーターを務める里崎智也さん(野球解説者)、吉田沙保里さん(元女子レスリング日本代表)吉田さんとはお話しされていますか?とお話しするときはご自身の競技に対する思いはもちろん、同じアスリートとしてどう感じていらっしゃるのかを聞き出していきたいと思っています。
里崎さんと野球を見ていると、配球の違いとかを話してくださるんですよ。中継を一緒に観て、実際に解説をしていただきながら観戦ができるのはとっても豪華だなと思いました。
「この場面、里崎さんだったら何を投げますか?」とか突っ込んでお話しさせていただきました。こういったコメンテーターの方とのお話がどこまで放送に反映できるかわかりませんが、できるだけ伝えていきたいと思います。

■パラリンピックでの注目点!

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これから始まる試合も全部見たいですね。陸上競技も始まりますし、レスリングや新競技の空手も漏らさず観たいです。今まで見たことのなかった新競技の面白さにオリンピックを通して気付かされたので、パラリンピックにも注目していきたいと思っています。
今までのオリンピックは開催国の時差で深夜に見ることが多く、オリンピックが終わるとどこか燃え尽きてしまうところもあって…。ですがせっかく日本で行われるので、車椅子テニス、車椅子バスケはもちろん、東京体育館での試合を実際に見に行ったこともある車椅子ラグビーやパラフェンシングなど、色々見たいなと思っています。また新しい人間ドラマが生まれるかと思うとワクワクしますね。まだまだ面白い競技はたくさんありますし、日本人選手がメダルを取ってくれるとより一層観戦しようって気になりますよね。

今回のオリンピックは柔道の阿部兄弟、レスリングの川井姉妹が注目された兄弟オリンピックという側面や、投打二刀流のソフトボール藤田倭選手、冬夏二刀流のスケートボード(スノーボード)平野歩夢選手など、トピックとして面白い選手もいるのでそこも注目して観てもらえると面白いんじゃないかなって。

■朝ドラを見て寝るのがルーティーン!?

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基本的に朝7:30に始まるBSプレミアムで放送される朝ドラを家族と観てから寝て、昼くらいに起きるのがいつものルーティーンです。
深夜に海外のスポーツ中継やハイライトを観て、撮り溜めていたドラマやアニメを合間に見る生活です。丸一日休みの日は夕方から野球中継を観て、間でJリーグ中継をつけながら海外サッカーや海外ラグビー、ゴルフを観て、隙間時間にドラマやアニメを観ています。
自分自身では、テニスやフットサルも触る程度にやったんですが、観ているアスリートと自分のギャップに悲しくなってしまって…アスリートって本当にすごいなとただただ尊敬するばかりです。スポーツ観戦が本当に好きで、今は好きなことを仕事にできているので本当に嬉しいですし、楽しいです。

■熱中すると繰り返し何度も観るタイプ!

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最近ハマっていることはコーヒーですね。観戦のお供に、買ってきた豆をミルで挽いてドリップしたコーヒーを1日5~6杯は飲んでいます。
外に気兼ねなくでられるようになったら美術館が好きなので行きたいですね。あとは私、青山学院大学出身で、同級生や後輩に歌舞伎や狂言をやっている友達がいるので伝統芸能にはすごく興味があります。生まれた瞬間から道が決まっていて、父であり師匠である家族関係はどういう気持ちなんだろうと気になりますし、歴史のある普遍的な文化は魅力的です。

TBS「俺の家の話」にもハマって5回くらいループしています。歌舞伎の演目のことを知ってからもう一周観ると今まで気づかなかった伏線に気づけたり!関西テレビ「大豆田とわ子と三人の元夫」にもハマって、最終回は観ず、それまでの回をもう一周見てから最終回を観ました。ハマったドラマは毎回この見方です(笑)

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【番組詳細】
生放送、聴き逃し配信はradikoから!
「東京2020オリンピックリポート」、「東京2020オリンピックハイライト」を検索!


【プロフィール】
笹木かおり(ささき かおり)
1992年2月8日生まれ、東京都出身。青山学院大学在学中に学生キャスターを務め、2013年から番組リポーターやMCを中心に活躍。サッカーはアーセナル、野球は阪神の大ファンで、スポーツ関連の番組やイベント出演も多い。テレビ東京「一夜づけ」に助手、アシスタントMCとしてレギュラー出演中。
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取材・写真/富永綾花

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