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俳優界のルーキー!…でも野球初心者!?『下剋上球児』橘優輝に謎キャリアを聞く

ふ俳優界の大型ルーキーとなるか!?『女神の教室~リーガル青春白書~』『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』に続いて今年3作品目の連続ドラマ『下剋上球児』(TBS系)にレギュラー出演。俳優デビューたった1年目にしてグイグイと頭角を現しているのは、ウェーブのかかった長髪が特徴的な橘優輝(21)だ。しかもアメリカのIMGアカデミー出身という一風変わった経歴の持ち主でもある。…どういうこと!?

■竹内涼真が見つけた原石

そもそものきっかけは、竹内涼真と出会ったこと。高校を卒業してIMGアカデミーに入学した一方で、帰国した際に日本で演技レッスンを受けてみた。これまでの人生で演技経験はゼロ。ところが人前で何かに成り切るという気恥ずかしさ以上に上回ったのは、興奮だった。
 
竹内が見つけた原石。曰く「初めてのお芝居を経験して興奮している姿を見たときに、うらやましくもあり、俳優としての将来の可能性を感じた。体の大きさにも恵まれているので、他の俳優と被らないとも思った」という。
 
当の橘も「人見知りの性格というのもあり、僕は元々、人とコミュニケーションを上手に取れるようなタイプではありませんでした。でも演技だと台本に書かれたセリフを通して人とコミュニケーションが取れる。どんな形であれ、人と会話を交わすことが凄く楽しかった」と手応え。それ以来、橘の頭には「演技がしたい!」という欲求が満ちることになる。

■伸びしろを絶賛される

演技への抑えきれない思いを胸に、20歳で帰国。竹内からマネージャーを紹介してもらい、ホリプロに所属した。あっと言う間に今年3作品目の連続ドラマ 『下剋上球児』(TBS系)が現在放送中。劇中では大会記録を持つほどの俊足を誇る久我原篤史を演じている。南雲脩司(鈴木亮平)が顧問を務める野球部メンバーという役どころだ。
 
IMGアカデミー出身という背景もあり、オーディションでは高い身体能力を見せつけて審査員を驚かせた。しかし野球は初挑戦。「野球経験は学生時代を通してもあまりなくて、オーディションに向けて練習しました。オーディションでは50メートル走が一番速かったのと、段々と外野の守備で球が取れるようになってきて、『伸びしろが凄い!』と褒めていただきました」と照れ笑い。
 
ポジションはレフト。撮影と並行して野球の魅力を発見している最中だ。「バットを外で思い切り振るとスカッとします。バッティングセンターでしか経験がなかったので思い切り打っています。朝から晩までの撮影ですが、明るいストーリーなので球児メンバーとはワイワイ仲良くやっています。」と青春のような状況を謳歌している。
 
運動は得意だが、大会記録を持つほどの俊足を誇るという設定には悪戦苦闘中。「久々にダッシュをしてみたら足がつりそうになりました。野球をやっているだけなら平気ですが、ダッシュという行為がダイレクトに足の筋肉に響く。脚力を鍛えるために休日もダッシュしています」と脚力UPを目標にしている。

■ヘアケアに余念なし

目を引く、ウェーブのかかったロングヘアーは高校3年の頃から伸ばし始めた。「それまではずっと短くて、個性的なヘアスタイルに憧れて伸ばしました。オーディションではこの髪型で覚えてもらうことが多くて、今では髪の毛を切ることが出来ません」と図らずも俳優・橘優輝を表すトレードマークになった。
 
それだけに現在の橘のルーティンはヘアケアだ。「何も考えずに伸ばしていたときは洗髪後のドライヤーをさぼっていたことから傷みまくり。天然パーマなので傷んでいる分、横に大きく広がってしまいます。今はそれを抑えるために、お風呂の後はドライヤーで乾かす前にしっかりとオイルを塗って労わっています」と大切にしている。
 
武器は脚力、ヘアスタイル、それに加えて「気合」だという。「自分の演技の技術はまだまだですが、気持ちで勝負してきたつもりです。オーディションもパッションを大事にしていて、それで合格させてもらっているところもあると思っています。気合というか、爆発。その力強さが自分にはあると思います」と胸を張っている。

【リーズンルッカ’s EYE】橘優輝を深く知るためのQ&A

Q.話題となった出演作『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』。このドラマを通してどのような経験を得ましたか?

A.演技の好きな同世代の方々と知り合えたことが嬉しかったです。仲間であり同時にライバル関係のように「負けないぞ!」と切磋琢磨できたのも良かったです。撮影のない日も「ここで怠けたらダメだ!」と撮影に向けての準備を入念にするようになりました。

Q.今後挑戦したい役柄を教えてください。

A.頭の回転が速いキャラクターに興味があります。それは悪役でもいいのですが、何かを計画的に企んでいて、喋っているときも明らかに何らかの目的を持って話しているような役柄です。

<編集後記>

特徴的なヘアスタイルを後ろで一つに結んで取材部屋にやってきた橘さん。実は髪の毛以上に笑顔が魅力的で、トークもテンポ抜群で軽やかでした。ところが話を聞いていくと、学生時代は人見知りでコミュニケーションを取るのが苦手だったとのこと。そんな性格を変えたのが、俳優業。演技経験を積む中で、橘さん自身にも大きな影響を与えているようです。 『下剋上球児』でのパッション爆発に期待大!

<マネージャー談>

クールさと繊細で柔らかい優しさを持ち合わせており、何事にも全力で取り組む姿勢が魅力的です。「下剋上球児」では苦手としていたスライディングも撮影を通してかなり上達しました!橘が俊足を活かしてグラウンドを駆け抜ける姿に注目して、ぜひ最後までご覧いただけると嬉しいです。

<撮影の様子はこちら>

【プロフィール】
橘優輝(たちばなゆうき)
2002年4月27日生まれ、大阪府出身。CX1月期月9「女神の教室~リーガル青春白書~」にレギュラー生徒の左右田龍之介役でデビュー以降、NTV7月期「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」に迫田竜輝役で出演。TBS10月期日曜劇場「下剋上球児」、「劇場版 君と世界が終わる日に FINAL」への出演も予定している今注目の若手俳優。
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取材・文/石井隼人
写真/村松巨規

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