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上京2年・内田奈那に俳優人生初のインタビュー!2023年の目標は外に出て経験を積むこと「憧れは江の島の花火大会」

昨年公開の映画『メイヘムガールズ』で俳優デビューを飾った内田奈那に、俳優人生初のインタビューを実施。しかもとある作品の役作りのために髪の毛を初めてピンク色に染めたというお初タイミングで。地元・島根県から上京して2年が経過したが、コロナ禍で東京ライフを満喫する機会は少なかったという。そして迎えた2023年の新春。内田は新しい日々の始まりに胸を高鳴らせている。そんな初めて尽くしの内田の今を聞いた。

■コロナ禍でスタートした上京ライフ

上京当初はコロナ禍真っただ中。しかも人生初の一人暮らし。「最初の頃はずっと家から出られず、当然お仕事も少ないわけですから心細くて『私は一体何をしているのか…』と不安な日々を過ごしていました。コロナ禍で帰省も簡単にできない状況でしたから」と辛いシチュエーションからスタートした。
 
平穏を取り戻しつつある今、内田の東京ライフもやっとスタートを切ったと言えそうだ。「新宿や渋谷に行くと、あまりの人の多さに『毎日がお祭りじゃん!』と思います(笑)。東京は常ににぎやかで、なんでもある場所だと実感。地元にいたころの移動手段は徒歩か自転車だったので、東京では地下鉄とJRの乗り換えがわからずパニックになるときも…。満員電車はいまだに慣れません」と大都会の洗礼を浴びている。今年の夏は、東京生活で初の夏祭りに行く予定。「夏祭りや花火大会に浴衣を着て遊びに行きたいです。憧れは江の島の花火大会!」と素朴な21歳の表情を覗かせる。

■地元・島根県で声をかけられて

島根県を流れる一級河川・高津川を舞台にした映画『高津川』(2019)。その撮影中にキャストたちが食事に訪れた場所が、内田の家族が経営する寿司屋だった。当時高校3年生だった内田は、そこで現事務所の関係者から声をかけられたことで、俳優業という仕事に興味を持った。
 
「オーディションの際に初めて演技をしてみたら、それがもの凄く楽しくて。それまで『恥ずかしくて絶対に出来ない!』と考えていたのがウソみたいでした。その時の感覚がずっと忘れられず、島根で通っていた専門学校を退学して上京を決意しました」。
 
未知なる世界への進出に葛藤はあった。そんな背中を押してくれたのは父親のポジティブマインドだ。「お母さんは『ええ?』と不安がっていましたが、父は『一度しかない人生だ!やってこい!』と賛成してくれました」と感謝するも「今では父と母の立場は逆転していて、母の方がケロッと『楽しんで!』と前向きです。SNSもチェックしてくれていて“いいね!”を押してくれたり、私の出演作品をチェックしてくれたりしています。最初は楽観的だった父は『俺の一言で…』と責任を感じているみたいです」と笑う。

■弱点克服の新生活に

父親の心配は杞憂に終わりそうだ。髪の毛をピンクに染めたのは、ある出演作のための役作りの一環。「役作りのために外見を変えるのは初めての経験。鏡を見るたびに『私じゃない』という感覚があって、スイッチが入ります。演じる上で外見を変化させるアプローチの大切さを知りました。周囲からは『可愛い!』と言ってもらえて、すごく嬉しいです」と俳優としての初挑戦を楽しんでいる。
 
演技に対して楽しいだけではなく「難しい、深い」と感じるようになったのも成長の証。「事前に準備したものが全てではないということを痛感しています。演技とは自分だけで完結するものではなくて、監督のイメージや共演者とのやり取りの中で生まれてくるもの。自分が考えて準備するのは基本中の基本で、そこから先をどう構築していくのかが重要。それが今の自分の課題です」と真摯に向き合っている。
 
2023年はもっと外に出て世界を知りたいと思っている。「今の私の弱点は感情の引き出しが少ないこと。役をいただき演技をする中で、自分の知らない感情が沢山あることを突き付けられます。どうしてこの感情に寄り添えないのか?それは演じる私がその感情を知らないから。それを知るためには自分が外に出て経験することが大事。コロナ禍では外出して人と触れ合う機会も制限されていたので、今年の春からは積極的に外に出て関わっていきたいです」と新生活に胸を高鳴らせている。

【リーズンルッカ’s EYE】内田奈那を深く知るためのQ&A

Q.美文字が特技なんですね!

A.字が上手くなったのは、小学1年生の時にあった硬筆コンクールがきっかけです。負けず嫌いなところがあって、書いては消し、書いては消しを繰り返して美文字にこだわりました(笑)。そこから自分の書く文字に対する執着心が生まれて、今では様々な方から字の上手さを褒められます。負けず嫌いで妥協しないという性格は、今の仕事においても大事なことだと思います。文字も仕事もベストでありたいです(笑)!

Q.日々のルーティンはありますか?

A.寝る前に日記を書くことは高校時代から続けています。今日あったことや思ったことを書いています。受験シーズンのときに、勉強をするために机に座る習慣をつけようと思ったのがきっかけで、日記をつける習慣は5年くらい続けています。たまに読み返したりすると、恥ずかしい気持ちになりますが、過去の自分に励まされたりするので面白いです。

Q.癒しの時間とは?

癒しの時間は母との電話タイムです。会話の内容自体は本当に他愛ないものですが、実家の音を聞くとリラックスできるというか、一方的に母が家族の近況を報告してくれるのが良くて、自然とフッと肩の力が抜ける気がします。電話するのは駅から自宅までの帰り道とかお風呂が沸くまでとかの夜のちょっとした時間が多いです。

<編集後記>

「今日のインタビューのことを日記に書きますね!」。記念すべき初インタビューを内田さん自身も無邪気に楽しみ喜んでくれたようで、こちらも非常に光栄です。春らしい温かい陽気に包まれた屋外での撮影も興味津々に臨んでくれたり、取材場所への移動中には自身の花粉症歴を教えてくれたり。他者に対して壁を作らない人懐っこさも内田さんの特技の一つだと思いました。これから出演作品を重ねることで演じる役柄も増えていくと思いますが、その人懐っこさを忘れず、様々な人との出会いを通して経験を吸収し、表現力としてアウトプットしていただきたいものです。

<マネージャー談>

「次の作品で髪をピンクに染めるかも…?!」と伝えたら「やりたいです‼」と、前のめりな返事で正直驚きました(笑)
実は根はパリピなのかも!と思っています。東京に染まりすぎない程度にプライベートも楽しんで、お仕事に活かしていって欲しいです!

内田奈那直筆

【プロフィール】
内田奈那(うちだなな)
2002年2月22日生まれ。島根県出身。主な出演作に、映画「メイヘムガールズ」藤田真一監督(2022年11月公開) 、BSテレ東「最果てから、徒歩5分」(2022年11月)、東海テレビ「自由な女神〜バックステージ・イン・ニューヨーク」(2023年3月4日)、中沢乳業2023年カレンダーガール、ドラマプレミア23「かしましめし」がある。趣味は料理。 
Instagram


取材・文/石井隼人
写真/トモノユウ


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