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小学生、魚屋で働く

前回の郵便局のバイトから遡って、子どもの頃の仕事第2弾のお話。
夏休みに親戚の家で養鶏の手伝いをしていたことは以前書きました。

季節が変わって、年末は伯母の家で魚屋の手伝いをするのが年中行事のようなものでした。

年末の魚屋といえば、おせちのラインナップがずらり。今はスーパーで買う人も多いと思いますが、昔はあれこれ近所の魚屋で揃えるのが普通だったような。

蛸や数の子などの普段から魚屋で扱うものはもちろん、きんとんや田作りなどあらゆるものを計ってラップをかけてパックしていきます。

私は兄や妹と一緒におせちのパック詰め、一番上の姉は店に出て接客担当。歳の近いいとこたちも加わり、魚屋のバックヤードは子どもだらけ……クリスマスの映画を見ていると、サンタの家でたくさんの妖精たちがプレゼントをせっせと用意しているシーンがたまに出てきますけど、あんな感じの魚屋版。

買い物していくお客さんも、まさか子どもたちが準備しているとは思っていなかったろうなと思うと、今でもちょっと笑ってしまいます。

夏は養鶏、冬は魚屋。季節ごとに稼いで本やレコード、文房具、服なんかを買っていました。

小学校に上がるか上がらないかのうちから働く昭和の子どもたち。

こんなの普通だと思っていたら、この話をすると同じ世代でも驚かれることが多くて、うちだけなのかなと逆に驚いたり。

年末の魚屋は独特の活気があって結構好きでした。


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