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高尾山1号路登頂RTA51:29:29

6月、有志達と高尾山に登っていた。

この時はユッタリペースで楽しく登っていたのだが、「完全マイペースでタイムアタックしてみたらどうなるんだろう」という好奇心も芽生えていた。

8/11、お盆のど真ん中。
早朝にもかかわらず、北野駅を発した高尾山口行きの電車は登山客と思しき人々がたくさん乗っていた。
朝6時過ぎ、相変わらずの爆安神龍セット(前回の記事参照)を着用して高尾山口駅に降り立つ。今日は最高気温38℃の予報であるが、太陽にまだそこまでの勢いはない。

高尾山1号路登頂RTA(リアル登山アタック)の幕開けである。


レギュレーション

先駆者兄貴の事例を見つつ以下の通り設定した。
・高尾山1号路を利用
・山麓おそうじ小僧の像通過でタイマースタート、高尾山頂標にタッチでタイマーストップ
・走行禁止(必ず片足を地面に着ける)
・ケーブルカー及びリフトの使用禁止
・倒れない

実走、開始

お盆といえどまだ早朝、山麓であるケーブルカー清滝駅近辺の人出はまばらだった。

スタート地点、おそうじ小僧の像

写っていないが、これの右手に1号路登山口がある。スマートウォッチを用いてタイマースタート。以降、RTA中は登りに集中していたため、出てくる写真は帰路に撮影したもの、という断りを入れておく。

さて。高尾山1号路は全面舗装であり、スニーカーでも完登できるほど難易度は低い。ただし、ケーブルカー清滝駅〜高尾山駅までの区間、距離で言えば1.7km程はかなりの急登が続く。スキー場の初心者〜中級コースを登るような感覚を想定してもらいたい。
日陰が続き、風も吹き抜けて涼しい。しかし、ゴリゴリの斜度が心拍数を上げてくる。だいたい160bpm前後。息が弾み身体から汗が噴き出す。
人も疎らなので自分のペースを守って登る。時に止まることも辞せずまめな水分補給を心がける。麦茶を飲んでいたら、トレイルラン愛好家らしいオジサン達が急坂を駆け上がっていった。タフすぎる。
わたしはあくまでも速歩までに徹する。それでも十分キツい。曲がりくねった急坂を、一歩一歩、自分を引き上げるように尻と太股で地を蹴って進む。

ケーブルカー高尾山駅に近づくと、これまでの道が嘘のように平坦になる。以降、薬王院まではあまり斜度を感じない。参拝客やビアガーデン客が気軽に訪れられるよう、この区間にケーブルカーを敷設したのだろう。よくできている。

たこ杉。かつては触り放題だったような…


さる園やたこ杉を横目に見ながら歩くと、途中でルートが二手に分かれる。左手が階段主体の男坂、右手が緩い坂道の女坂。

チャート分岐、どちらに行くか選択を迫られるが

今回は男坂チャートを選択。落ち着いていた心臓が再び暴れ出す。ちなみに108段あるのだが、息を切らせても煩悩は健在だった。
階段を登りきると茶屋前で両ルートが合流し、杉並木の道が続く。ここも平坦。しかし、薬王院境内に入ると再び階段地獄が待ち構えている。後でゆっくりご挨拶します! と非礼を詫びながら本堂から本社へ抜ける。ここも分岐があり、今回はメインである左ルートを選択。石段が続く。シンプルにきつい。
境内を抜けた時点で40分が経過していた。山頂まではあと1kmほど。50分を切れるだろうか? 急ぎ足に切り替えるも、地味なアップダウンと段差が続いてペースが上がらない。最後の急坂を登り切り、山頂標にタッチしてタイマーストップ。

50分切りたかったなぁ…


完走した感想


走りごたえ(走ってないけど)のあるコースだった。
早朝から行けばほぼ全面日陰で夏でも涼しく、何より人がいないので、RTA民は早朝アタックがおすすめ。
ケーブルカーが動き出す8時以降は一気に人が溢れ、観光気分でゆっくり歩く団体が激増するので追い抜きが厳しくなると思う。
ちなみに高尾山マガジンに示す標準タイムは以下。

所要時間:上り100分、下り90分(ケーブルカー・リフト利用時:上り50分、下り40分)

https://mttakaomagazine.com/trails/1st

ケーブルカー利用者といい勝負できるっぽい(ご満悦)

スマートウォッチ君のデータはこちら。

だいたい28分くらいで一気に高度を上げており、その区間でかなり負荷がかかっていたことが分かる。


女坂チャートで再走して50分切りを目指してくださいという天の声が聞こえた気がした。涼しくなってからでいいですかね……。

お詣り

心を鎮めて薬王院へ。朝8時だと社務所も開いておらず、人も少なく、心落ち着く雰囲気である。
お詣りのついでにRTAを敢行したというのが本当のところ。


おまけ(走者向け情報)

完走後に高尾山RTAしたよ〜と友人に報告したところ、朝から開いているオススメの茶屋「すみれ庵」を教えてもらった。
帰りはケーブルカーでノンビリ下り、冷や汁とお稲荷さんのセット(¥900)を頂く。

旨い…!

汗で塩分の抜けた身体に、薬味の効いた冷や汁の塩気が染み渡る。甘じょっぱいお稲荷さんと交互に口へ運ぶともう止まらない。これはオススメ。


で、かなりの汗をかいたのでそのまま高尾山口駅直結の温泉「極楽湯」へ。ここ、朝の8時から営業している早朝ハイク勢のハートをガッチリ掴むありがたい仕様。
利用料は祝日1300円とソレナリにかかるが、綺麗で広々としており寝そべり処もあって仲々良き。
朝からやってるとは知らなかったので手ぶらで凸ったものの、タオルと替えのシャツを持ってくればよかった。


風呂から上がって帰路につく時点で朝の10時。いい朝活なのでぜひとも読者諸姉にもオススメしたい。


追伸:
本記事公開時点で当方と2回以上会ったことのあるフェムのレズビアンで、同レギュレーションで50分切りを達成された方は証拠とともに連絡されたい。一杯おごります。

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