遠く離れた父との2ヵ月間④~膝から崩れ落ちて泣いた日~
北海道にいる父が、肺がん再発と腎臓とリンパ節に転移をし、最期の2ヵ月間を神奈川から寄り添いきった経験を綴っています。
ブログを綴るために、過去書き記した
メモやメールを振り返っていますが、
すごい一生懸命だった私が確かにいました。
多方面から力を借りるために、
とにかくできることをやっていたのだなと
今更ながら「よく頑張ったね。」という気持ちになります。
前回の続きです。
がん相談支援センターのTさんに連絡した
次の日、担当医から電話がありました。
すぐに連絡をしてくれたことへ感謝の気持ちと、同時に真実を聞くことへの恐さをこらえとても冷静に話を聞く私がいた。
とても心が張りつめた状態だったと思う。
このお話を聞き、担当の先生の形式ばった話の内容にもっと身近な気持ちも混ぜて率直に考えを聞きたかったので、ある質問をしてみた。
「先生のご両親が
もし父と同じ状態だったら、
どのように考えますか?」
先生は少し間があき、不意の質問に驚きながらも、「自分の父親でも同じことを言うと思います。3回目の治療をせず余命を大切にすることを勧めると思います。はい、すすめますね。」とのことだった。
本当に治療という選択より、治療をせず緩和ケアに切り替えることで残りの命を短くせず大切にできるということが、やっと理解をした。
(この質問は、選択に迷ったとき率直に医師に聞いてみなと北海道の親友が教えてくれたことばです。ありがとう。)
じゃ、どれだけ残りの命が残されているのか?どれだけ悪いのか?
1~10で、父は今どこにいるのか?
そのまま聞きました。
医師はことばをためるように言いました。
余名は、2~3ヵ月かと思います。
去年の夏頃、余名1年半と言われ
今年いっぱいなんとか頑張れると信じていたのに、あと2~3ヵ月…
今は1月だから、4月末…
頭が混乱し、冷静だった心も
整理がつかずどうしたらいいのか分からず
泣くしかできなかった。
ベッドが空き次第連絡しますと電話を切ったあと、膝から崩れ落ち泣きじゃくった。受けとめきれない現実に、嗚咽するほど泣きつづけた。
家族の病状を医師から聞き、
迷いがおきたとき聞いてみてください。
「先生がその立場だったら、
どうしますか?」
「先生の親が同じ病状だったら、
どうしますか?」
少し話しずらい医師でも、
ぐんと身近になるかもしれません。
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