遠く離れた父の癌⑤~自分の心と体のケア~
父の肺がん再発と転移について、
綴っています。
わたしは春から頭部打撲傷の後遺症で、
背中から腰にかけてのビリビリ・
ザワザワっとした痺れのため、
週に1度のペースで、
整形外科で理学療法士による
マッサージを受けていました。
この時間は自分のことだけを考える
自分だけのための時間となり
とてもスペシャルな時間でした。
この時間のお陰で、
わたし自身とても救われていたなと感じます。
ついつい、父の入院時や
病体が悪くなるようなときは、
いつも父のことで頭がフル回転で、
すぐに体がカチコチになり、
疲労がたまってしまいます。
でも大抵は、自分でその変化に気づかず
子どもの世話や家事、仕事におわれて過ごしているのが日常。
しかしマッサージされている間に、
体の固いところを見つけては
解しを入れてくれる先生。
その時はじめて固くなり痛い部分に気づき、
自分頑張っちゃったんだな~とはっとする。
そんな繰り返しでした。
先生のマッサージが終わる頃には、
体が少し解れると同時に
心と思考にも余白がうまれる。
そんな感覚を毎回感じながら、
帰路を歩き、スピードを少し緩め
ギアチェンジするように
ゆっくり過ごすように意識していました。
身近な人のケアが必要なとき、
つい自分のことを忘れがちになりますが
自分自身の心と体のケアも
定期的に取ること。
それはもっと大切だなと感じます。
こんなことを感じていたら、
今ちょうど読んでいる本に
同じような内容が記されていました。
「セルフ・コンパッション」
クリスティーン・ネフ著
支援者のケアをする
人を支援する職業に就いている場合(支援の対象が家族の一員であることも含みます)、他者にエネルギーを提供するためには自分の心のバッテリーを充電する必要があります。自分の欲求を満たすことは、人生の質を高めると同時に、自分を頼る人を助ける能力を高めることにもなります。(第9章 P. 183)
忘れがちですが、支援する側も
やっぱりケアが大切なんだなと
これを読んで改めて身に染み渡りました。
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