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遠く離れた父の癌②~この悲しみはどこから~


前回、父の癌について書きましたが、
本当にたくさんの方にお声掛け
いただきました。


良い繋がりがあることに感謝の気持ちがあふれ、下ばかり向かずしっかり前を向いて生きていこうというパワーになりました。

お声がけくださった皆様、ありがとうございます。


あれから父のことで嵐のような
出来事が起こるたびに、
感情のゼットコースターを感じながらも

希望のドアを開くことができ、
今、前向きに父の癌と向き合えている
わたしが居ます。



現在、父は1回目の抗がん剤投与を終え
自宅に戻っています。


コロナでベッド待ちだったのも乗り越え、
2週間の入院を経て一時退院しました。



わたしが希望を見つけるまでに、
いろんな人やコトとの出逢いがあり
前を向くところまでたどり着けたと思っています。


わたしは、
幸運の持ち主なのかもしれませんね。

はじめてそんなことを感じます。



これから順を追って少しずつ
振り返っていきたいと思います。

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わたしは父の癌がリンパ節にまで転移した
ことを受けとめきれず、
悲しみの沼に落ちたような気分で
しばらく過ごしていました。

ことあるごとに思い出しては、
仕事中でもトイレに駆け込み涙を流すほど。

「悲しみ」の感情を感じてしまうと、
すぐに涙が溢れ出るので、

自分がつぶれてしまわないためにも
あえてその悲しみを感じないように、
蓋をして生きることもしばしばでした。


子どもの前では
気丈に振る舞うのが精一杯で、

こんな弱いママで不甲斐ないのが
一番自分にとっては嫌で、
自己肯定感はだだ下がりだったなと
今振り返るとそう感じます。


そんな中ふと…
こんな問いかけが

わたしに降りてきたんです。



なぜ私はこんなにも悲しいのだろう?


この悲しみはどこから来ているの?




そのとき立ち止まり
自分の心から逃げることなく
正面から向き合いました。

その答えはこうでした。




「父にとにかく生きていてほしい。

もっともっと長く生きてほしい。

癌なんていなくなってほしい。」



こうやって、

自分の本当の気持ちをはきだし、

今自分は、

父に生きてほしいんだ。

ただただ生きててほしい。ただそれだけ。

でも、それが叶わないかもと考え
悲しくなっているんだなと分かったら、

悲しみの感情さんが、

だんだんと…

落ち着き
静まっていくのを感じました。


そこからは、
わたしが変えられないことではなく

わたしができることに
思考をだんだんとシフトしていくことができ、


今わたしにできることは何か?

今わたしが父としたいことは何?


そんなことを考えはじめる
大事な問いかけになりました。






悲しみに蓋をせず、しっかり向き合うことで
必ず次の扉が開ける!

「あなたのその悲しみは、どこから来ているの?」

泣きたいときは泣いていいんだよ。







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