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部屋干し臭と香料とアロマの香り

梅雨ですね。梅雨の割には晴れの日が多い気もしますが。

雨の日続きだと困るのが洗濯物。そして部屋干しの匂い。うちは「ピリカレ」というエコな万能の粉を使っていて、消臭力があるのかそこまでひどい部屋干し臭はしないんですが、それでも生地によって臭かったりします。


たまにすごい雑巾臭のがあって、やめればいいのにクンクン嗅いでしまったりする。嗅いだ途端「ンガッ」ってすごい顔になって洗濯物から顔を上げます。でももう一回…ってなぜかまた嗅いでしまう。確認…?なんの?変態…?なのかも?

ということで今日は洗濯物にまつわる匂いの話。

アロマで部屋干し臭撃退できる?!

このような「ンガッ」とくる匂い対策ということもあるのでしょうか、ここ数年で香りのする洗剤やら柔軟剤がものすごく増えましたね。CMでもさかんに宣伝してます。

でも私はあの手の合成人工香料みたいな香りがどうしても苦手。ちょっと私には強過ぎます。

そこで、アロマとハーブをかじった者としては、植物の自然な香りでなんとかならないかしらと思うわけです。
しかしあの異臭を、自然のよわ〜い香りで覆い隠すなんて全く出来る気がしない。負ける、絶対。だから人工香料なんだ。きっと。

でもそんなこと言ったら元も子もないので、手始めに精油(アロマテラピーで使うエッセンシャルオイル)をエタノールで溶かして、そこに精製水を加えた液体を、洗濯機の柔軟剤の穴に入れて回してみました。

結果、部屋干し臭がほとんどしませんでした!いつも匂う生地もかろうじて大丈夫。すごーい!!精油は家にあったもので、ラベンダーとスペアミントを使用。ただし、これらがいい感じに香る…までには至りませんでした。やっぱり人工香料ってすごい…今度はもう少し精油の量を増やしてみようと思います。

ラベンダーの効能

このラベンダーはもうとにかく万能のアロマで、【ストレスを軽減】したり、【不安や緊張を和らげる作用】【安眠効果】【自律神経を整える】働き、【生理痛を和らげる】、肌の新陳代謝を高めて【美肌効果】などなど…とてもたくさんの効能があります。

ラベンダーの話で有名なのが、20世紀初頭フランス人の化学者が実験中にやけどをしてしまい、たまたまそこにあったラベンダーの精油で治療してみたところ、キレイに治った。そこからアロマテラピーというものが生まれたという話。半分神話みたいになってしまって実際はこの通りではないみたいですが。

でも私の通ったアロマの教室でも、ある生徒さんがケガをして傷跡が残りそうだったので、根気強くラベンダーのを塗布していたら(原液はNGですが)キレイに消えたと言っていました。ラベンダーには【炎症を抑える】効果や【細胞を活性化】する働きもあるので、その効果なのでしょう。

植物の力ってすごい。

ああ柔軟剤

対して人工の香料といえば、私は苦手なのでもちろん使っていないのですが、なんと娘の彼氏が柔軟剤の香りの塊なのです。しかもかなり強烈な。

一体どんだけ入れてるのさ!ってくらい、部屋に入ってきただけですぐ匂います。とってもいい子なんで、遊びに来るのはウェルカムなんですが、その匂いだけは出禁にしたいくらいキツい。

しかも遠距離だもんだから長いときは一週間くらいお泊まりしていくので彼のものも洗濯するんですが、うっかり一緒に洗ったら最後、私たちのものまでステキな香り包まれます。

娘の部屋なんか彼が帰った後も何日かその匂いが残っている。「好きな人の残り香」なんて風流な感じとは程遠い強烈さ。

もしかして、彼のお母さんは息子の体臭がすごいから(そんなことはないと思うが)それをかき消すために柔軟剤をドブドブっと多めに入れているのかもね…、大変だよね、とか勝手に色々想像して気持ちを落ち着かせています。

だってよそのおうちの柔軟剤の量を「多すぎるからちょっと減らしてくれ」とか言えないですし。

ファブリーズの知られざる歴史

ちなみにファブリーズも同じ理由で苦手なんですが、この前買った本にこんな話が載ってました。

アメリカのP&G社の研究員が、ある化学物質を扱った研究をしたあと帰宅したら、奥さんから「あなたタバコやめたの?」と聞かれました。その研究員はヘビースモーカーだったらしいんですが、「今日はタバコの匂いがしないわ」と。

なんとその化学物質には嫌な匂いを消す作用があることが分かり、さっそくP&G社は莫大な費用を投じて研究しました。そして開発した商品が「ファブリーズ」。タバコやペットのイヤ〜な匂いを消す、救世主的な商品として売り出します。マーケティングもバッチリ、CMも打って販売戦略はぬかりなかったはず、なのに…

…売れなかったそうです。

その最初のファブリーズって香料が全く入っていなくて、単純に悪臭を消すだけの商品だったらしいんです。それでなぜ売れないのかを徹底的に調査したところ、数少ない買った人がこんなことを言っていました。

「掃除が終わった後のご褒美がわりに使っている」

消費者の求めているものはこれかも!と、「掃除後のご褒美がわりの良い香りのする商品」というコンセプトに変えて香料を加えてみたら、爆発的に売れたそうです。

日本のファブリーズのCMを見ていて、「スプレーだけすればいいってもんじゃないわ!」と悪態ついてましたが、ちょっと見直しました。そのような苦労があったんですね。

でも私は香料追加する前のファブリーズで…いいです。

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