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第2章 私のキャリア遍歴(2)−大学専任教員に−ここからが本当の勉強のスタート(2)首都圏へ戻るべく私立短大へ異動−ここで今のキャリアの基礎づくりに励む【加筆修正版】

2009年4月、神奈川県内の私立短期大学に専任講師として異動しました。短大では、ビジネス系学科の簿記担当教員として検定試験合格者の増加を担うこととなりました。入職から間もなく、なるべく早く准教授に上げるからとのお言葉を当時の上長から頂いており、2011年4月には、准教授に昇進しました。

簿記担当教員として、事務職・経理職の就職に有利とされる日商簿記検定2級合格のための授業を多く受け持ちました。日商簿記2級の合格率は平均で25%程度で、短大生にとっては比較的難易度が高い試験です。

四年制大学と異なり、短大は2年で学業を終えて就職まで導くことが何よりも重要なことでした。就職率が学生募集に直結していたからです。

短大は四大と異なり、早く社会に出ることを希望する学生が多く入学する傾向があります。私自身は研究活動にじっくりと腰を据えて取り組みたいと考えていたため、必ずしも短大のペースにフィットしていたとは言い難ったと思います。後にも述べますが、他大学への転出を早い時期から考え始めていました。

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