子供の頃の不思議体験
私には霊感がない、ないと思っている。
何故なら幽霊を一度も見たこともないし、臭いが分かる、声が聞こえる等、霊能者の方がおっしゃる事のひとつも経験や体験がないからだ。
せいぜい、色つきの夢を見るくらいがせきのやま。
占い師さんのところに行くと時々、あなたには霊感はありますよ。と言われるが、それは霊感ではなく直感だと思う。
そんな私でも一度だけ、不思議な経験をした事がある。
私は曾祖母が大好きだった。
一緒に出かけたり、一緒に家事をしたり。
私が6歳の時、曾祖母が他界した。
その後、毎年のお盆には提灯をさげて迎えに行くたびに、曾祖母を背負って来て、仏壇の前で降りて貰っていた。
何歳の時か忘れてしまったが、多分小学生高学年の頃か。
その年のお盆は、親の都合で私は留守する事になってしまった。
毎年欠かさず曾祖母を迎えに行っていたのに迎えに行けなくなり、悔しくていられなかった私は、ひとり留守番しながら泣いた。
家族は、先祖を迎えたあと、また外出してしまい、私はまたひとり。
悔しくていられなかった私は、仏壇に向かって怒鳴った。
「ばあちゃん、私もう嫌だ。ここのウチにはいたくない。ばあちゃんのところへ行きたい。私を連れて行ってよ!」
どんっ。
え?
言い終わった途端。背中に誰かがおぶさった。
もの凄い重さで身動きが取れなくなった。
もがけばもがく程重くなる。
まるで、ゲゲゲの鬼太郎に出て来た子泣き爺のよう。
連れて行かれると思った私は。
「ごめんなさい。ごめんなさい。私行きたくない。もう、言わないから連れて行かないで。」と懇願した。
すると何事もなかったかのように、背中の何かは消え、身体が軽くなった。
あの頃からずっと、曾祖母に連れて行かれそうになったと思っていたが、最近は、馬鹿な事を言うなとたしなめられたのだと思っている。
それにしても。
不思議な体験だったな。
いったいこれって、何だったんでしょうね。
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