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スラムダンクの話しかしない

映画『THE FIRST SLAM DUNK』を観たので、この熱い思いを受け止めてほしい。


私のスマホYahoo!が「これ興味あるでしょ」と差し出してきたニュースに“スラムダンク映画化”を見たときから行くしかないとは思っていたがなんせ暇がない。

年末に実家に帰省するのでその時を狙うことにしてその日まで一切の映画情報を遮断するべくYahoo!が差し出すスラムダンクの情報に(熱烈に支持しているので心を痛めながら)「このカードに興味がない」とチェックし今後スラムダンクの情報を与えてくれるなよ、と念を押す。
テレビはEテレ・ネトフリを中心にすごすことにして不意打ちでスラムダンク情報を受けないよう慎重に過ごした。

ただ夕ごはんを作るときにいつもradikoで聴いているFM802から不意に流れる主題歌はカッコ良すぎるので素直に耳を傾けることにした。


そんな風に事前情報を最小に抑えることに成功した私はその日を迎えた。


車で30分の地元の映画館はチケットは全て対面売りでネットで買えるシステムなどなく開始15分前からチケット販売を始める。狭い通路にはスラムダンクのポスターばかりが貼られているので「どういうルートがあればこれらをモノにできるのか」などと考えながら、バイトらしき青年にチケットをみせて小さなロビーに入る。スナックパンとポップコーンと飲み物だけを置く小さな売店でお茶を買い、座席指定などはないので空いている席の中から自由に選んで座る。

暗くなる場内。
始まる予告。
高まる期待。



湘北の!最強メンバーが!また試合をするために帰ってきた!!
そんな気持ちにさせてくれる最高のオープニングから始まった。
このシーン今思い出してもグッとくる。

強い意志を持つゴリも
それを理解し支えてきた小暮くんも
ワルから更生して尚上手いミッチーも
生意気なリョータも
素人桜木花道も
バスケだけみてる流川くんも
みんな大好きだー!
おかえりー!
というより
ただいまー!

劇中で湘北がシュートを決めると声を出して喜びたくなり、攻められるとベンチメンバーと一緒に応援したくなった。
求む応援上映。

劇中の音楽の入るタイミングも天才。
「(第ゼロ感)きたーー」と
「(ドリブル)いけーー」で
ここでも求む応援上映。

どちらが勝つのか本当にドキドキする良い試合を観せてもらった。
湘北チームにも対戦チームにも精一杯の拍手を送りたい。
ぜひ観て。
超ロングランか超ヒットにして、ご時世が変わった後の応援上映に繋げなければいけないので。

何もかもが良くて帰りに小さな映画館ロビーの小さな陳列棚に入っている、ここで扱う唯一のグッズであるパンフレットを買って帰った。帰りの車の中はずっと10-FEETの第ゼロ感を聴いていたし、今も聴いているけど観る前と違って今では音楽を聞くと映画の場面が共に思い起こされて素晴らしいおみやげを貰った気分だ。

これから観る人も沢山いるだろうから内容にはあまり触れたくないが、令和の世の安西先生のアゴたぷたぷは羽二重餅の柔らかさを思い起こさせる素晴らしい出来だったので楽しみに見てほしいポイントのひとつである。

そして何が起ころうと原作・脚本・監督が井上雄彦というところが強い。
本家本元がそう言ってるんだから、と与えられしエピソードを全て受け入れられる。



そんな私は昨年9月チャンスがありアニメスラムダンクのオープニングの舞台と言われている踏切へ念願叶い訪れることが出来た。

張り切ってキラキラの写真を撮ろうとしたのに、迷惑を避け立ち止まらずに撮るとなると私の技術ではそうもいかなくてネットにあがる写真の良さに感心しつつ「ここから桜木花道が晴子さんに手を振ったのか」と感動し静かに興奮した。

すぐ近くなのに撮ると遠くに見える不思議

浜辺まで降りシーグラスを拾ったりした帰り道
「ということはこちらから見るは晴子さんの目線」
と再び静かに興奮して写真を撮る。

晴子さん目線


行ってよかった。


昔、スラムダンクを読み始めたときから私はきらめく瞬間ときに捕らわれて夢中のままだ。後悔はない。
海へ映画館へと楽しみを見つけ出かけることに幸せを感じる。
私はどうやらスラムダンクと世界が終わるまでは離れることもなさそうだ。


以上です。

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