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詩【マニュアル】


書店にて、とある本の前で立ち止まる
これ一冊でわかる「(マイノリティの名前)」対応
数百ページ
全部読むのは時間がかかりそう



まわりの人と何か違うと気づいた時から今まで悩んだ時間より、短い時間でわたしが何者かわかるのなら頑張って読んでみようかな

ビクビクしながら、ウェブの中を探し回って似てると思う人を見つけて安心する
ホッとして近づきすぎた
出会った人たちは全く同じではないと気がついて
優しい人ばかりなのに
自分の殻の中でなぜか自己嫌悪

"先生"はいないから、
誰かと交わって
でこぼこ道を歩いて
自分で学んでいくしかない

数百ページの貴重な情報はとてもありがたい
時間をかけて書かれた解説と対応方法
目の前にいる"人"は
ただの"ラベル"じゃありません
誰にも気持ちを伝えられない苦しさを乗り越える方法も、どなたか教えてほしいです

数千年、空白部分に隠されてきた人々
その魂はいつもいる
その本の空白部分にも、ずっといる