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inagakijunya
即興短詩集
やさしさの在処くらいは知っている
ただ木漏れ日が傍にないだけ
♤
火口付近のフラメンコ
背を向けたひとのフェロモンを
持ち越す夜も赤子をあやす
四半の離人感を訴える人に
6時間の読書時間を贈ろう
遠い子守唄が
熱を帯びて詩吟に化けるとき
ギター掻き鳴らすその指で
安らかな頂きまで昇れ
♢
まだここで君を待ってる
♧
いくつもの静かを知っているのに
いつも上手に表せないから
静かをことばで埋めてしまう
・
降っているな
失念していた生活が
過去は過去だと呼び捨てるとき
この慈雨のことを忘れてないか
・・・
ブルースの窓の先
降り注ぐ時雨は黄色
いつまでも耳につく
透明な甘い声
♪
血の滴るような下弦の月だ。
湿度までが魔術に加担している。
▼
今宵のソファは一段と深く沈む
眠りを前借りするつもりだろう
疲れが着ていた悩み柄の服
剥ぐのはやめた 夏風邪が怖くて
♡
炎天よ消えゆく猫の水アート
◇
#詩 #ポエム #短歌 #俳句
ご支援頂いたお気持ちの分、作品に昇華したいと思います!