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【アンソロジー】note神話部3周年記念祭

◯ 写真で創作

選択制のお題のひとつ「写真で創作」では、古代ギリシア劇場を素材として提示しました。写真はアテネにあるヘロディス・アッティコス音楽堂。ローマ時代に再現されたものです。1〜2万人の観客を収容できるこの劇場では、韻文劇と大合唱が朝から晩まで続けられていたそうです。本企画ではギリシア・ローマに限定せず、写真の造形から発想を飛ばして創作していただきました。

吉田翠さん/弱き心天空に燃ゆ

すーさん/うつろなる劇場に、神の鼓動を想えよ踊れ!

悠凛さん/夢の跡

◯ 文言で創作

「怒りを歌え」

もうひとつのお題「文言で創作」は、提示したキーワードを作中に挿し込むことを条件にしたものです。「怒りを歌え」は、古代ギリシアの詩人ホメーロスの長文叙事詩『イーリアス』の最冒頭の文言。ここでいう怒りとはトロイア戦争における英雄アキレウスの怒りです。詩人が文芸の守り神ムーサに怒りを歌ってもらうよう嘆願する場面からこの壮大な詩作品が幕を開けます。こちらもギリシアに限らず、様々な発想で作中に組み込んでもらいました。

笹塚心琴さん/ミューズの背中

成瀬川るるせさん/ウィンター・ミッドナイト・マッドネス

矢口れんと/賛歌と鼻唄

◯ ごあいさつ

今年も残すところあと2日となりました。
冬晴れの続く良い日にnote神話部3周年記念祭を無事敢行できたことを大変嬉しく思っています。読者の皆さま、本当にありがとうございました。部員を代表して御礼申し上げます。
この1年を簡単に振り返ると、2021年10月より始まった「毎月のお題企画」が成熟した年だったと言えます。「合成獣」「見るな」などの難しいお題に対して100倍になって返ってくるのを目の当たりにして、お題を提示する私も毎月楽しくて仕方ありませんでした。そのような日頃の積み重ねが、夏の企画「恋とバカンス」および冬の企画「写真/文言で創作」の佳作を生み出したのだと、自負と期待が入り混じったようなこそばゆい気持ちを抱えております。
部員の皆さま、1年間本当にお疲れ様でした。そしてたくさんの面白い作品を読ませていただき誠にありがとうございました。
丸3年を経てnote神話部は来年大きな転機を迎えます。しかし世界に散らばる神話・伝説・民話を楽しみつつ、新たにして伝えていくという精神は変わりません。引き続きご愛顧いただければ幸いです。
それでは皆さま、どうぞ良いお年をお迎えください。

2022年12月30日
矢口れんと 拝

Special Thanks to 吉田翠さん
(ヘッダー画像・挿絵)

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ご支援頂いたお気持ちの分、作品に昇華したいと思います!