見出し画像

喫差【詩】

 「喫差きっさ

 グラス底のオレンジピール

 へだてられた冷たさで

 おもわず頬をしずめてしまい

刹那せつな

 キミの視線が

 いちばん冷たかったのに

 その明眸めいぼうの熱にまた上気して

 真夏日のせいにする

 イヤだな

隔絶かくぜつされた冷たさ

 閉じ込められただいだい

 燃えないことを

 知っている恋


*明眸(めいぼう)美しく澄んだ瞳

ご支援頂いたお気持ちの分、作品に昇華したいと思います!