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即興短詩集


陽光の螺旋ほどいて柳散る

コスモスの花弁コスモの綻びか

謂われなき罪過をどうぞ黒葡萄



枯れ向日葵の一群の

ひとひらのイエローほどの

不幸があるかと問い始めた子

きみの朝顔どこにいったの



無形の雲すら責め立てて

雨下を追いかけ続ける男は

先にある背と自らの背が

かけ離れるごとにほくそ笑む

殴る人は失せ

可愛らしげに

 裾を掴む人もいなくなった

その歩みを止めるものが

道端の野花だけになったのなら

渡せなかったシクラメンにあげた水を

ふたたび絞り

靴痕にそっと落とすのです



不意に、この一瞬を見逃すなと言われた気がしてシャッターを切った。数秒後に雲の二色配色は消え失せ、見慣れた空へと変わった。

#詩  #ポエム #俳句 #写真

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