花の香の種
戸を開いたら、
春の香りが広がった。
たしかに今朝は
心叩く音を感じていた。
一瞬の風にさらわれる香気に、
問いかけようとする口を噤めば、
いつだって、世界は生まれ変わろうとする。
いつかを知るのは今の私だけ。
ある夜に、
悲しいアリアの種を包んで、
胸元にそっと忍ばせていた。
これ以上泣かないですむように、と。
さあ話そうか。
夜の続きじゃなく、
また手を繋いでさ。
また新しく。
ご支援頂いたお気持ちの分、作品に昇華したいと思います!
戸を開いたら、
春の香りが広がった。
たしかに今朝は
心叩く音を感じていた。
一瞬の風にさらわれる香気に、
問いかけようとする口を噤めば、
いつだって、世界は生まれ変わろうとする。
いつかを知るのは今の私だけ。
ある夜に、
悲しいアリアの種を包んで、
胸元にそっと忍ばせていた。
これ以上泣かないですむように、と。
さあ話そうか。
夜の続きじゃなく、
また手を繋いでさ。
また新しく。
ご支援頂いたお気持ちの分、作品に昇華したいと思います!