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RIPPLE〔詩〕

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短い長い口づけ【掌編1200字】

短い長い口づけ【掌編1200字】

 翡翠を磨いたような湖面を見下ろしながら、ひとりの鳥人が飛遊に興じていた。体躯ひとつを優に超える翼を対にはためかせ、風を切っていく。立派な筋肉を備えた肩や背中の肌は、翼と同じ焦茶色の羽でまばらに覆われていた。

 ふと湖畔の岩場に人影を見つけた。足元が常人のそれではないことに気付くと、鳥人は舌なめずりをして近づいていった。
「よお! 何してるんだ?」
 岩場の手前で浮遊しながら無邪気に声を張った。

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