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RIPPLE〔詩〕

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2021年10月の記事一覧

おかえり【詩】

おかえり【詩】

 「おかえり」

 はじまりの茶畑に

 遊具の錆びた公園に

 校舎へと続く上り坂に

 朝霧よ あなたは

 何度でも立ち現れた

 遠く後ろにいるようで

 いつの間に先回りしたのか

 往こうとするわたしの手を引き

 また連れさらっていく

 幼さの生きていた場所へ

 ひとたび白霧に包まれたなら

 その足を止めざるを得ない

 往くことと生きることを

 取り違えた迷い子よ

 立ち

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