Jリーグ歴代得点王
2021年の得点王争い
2021年の得点王はフロンターレのダミアン選手とマリノスの前田選手が、ともに23得点で2人同時得点王となりました。今年の得点王争いは最終節の直接対決でもお互いが1点ずつ取り合うなど最後まで盛り上がりました。
今回はこれまでの歴代得点王についてです。一番多く得点王を獲得した選手、チームはどこ?これまでのシーズン最多得点は?1試合あたりの得点率は?などをまとめてみました。
歴代の得点王たち
得点数
まずは得点数について。これまでのシーズン最多得点は1998年のジュビロ中山で36得点です。得点率も1.33と平均で1試合1得点以上している計算になり、これはロナウドやメッシ並みの驚異的な数字です。この年の中山は1試合5得点を含む4試合連続ハットトリックという当時の世界ギネス記録に載るほどの物凄い活躍でした。
他にも年間30点以上決めた選手が3人(オルデネビッツ、福田、アラウージョ)いますが、2006年以降は30点の大台に乗せる選手は現れていません。2020年のJリーグを席巻したあのオルンガでさえ28得点ということなので、いかに30点の大台が大記録かわかります。
得点率(得点数/出場試合数)
次に出場試合当たりの得点数について。ここの1位もやはり1998年の中山ですが、他にも得点率1.00超えの選手が3人(エメルソン、アラウージョ、ワシントン)、0.90超えの選手が3人(黄善洪、ウィル、高原)います。いずれも記録と記憶に残る素晴らしい選手ばかりです。ちなみに歴代得点王の平均得点率が0.75なので、0.90超えはまさに怪物レベルと言えます。
最多得点王
個人で得点王になった回数が一番多いのは3回の大久保です。フロンターレ時代の2013,2014,2015年と3年連続で得点王になっています。まさにキャリアの黄金期といったところでしょうか。次点の2回が中山、前田遼一、ケネディとなっています。
チームとしての最多は6回のフロンターレです。上記の大久保の3回に加え、2007ジュニーニョ、2017小林、2021ダミアンが得点王を獲得しています。次点は5回のジュビロ、4回のグランパスとマリノスとなっています。意外だったのは過去リーグタイトルを一番獲得しているアントラーズからの得点王が1回(2008マルキーニョス)だけだったということです。
おまけで、国籍別の最多得点王について。国籍別に見ると、1位は14回で日本。2位は12回のブラジルとなっています。助っ人外国人FWといえばブラジル人なのでブラジル人が多いですが、日本人からも多くの得点王を輩出しています。
得点王の傾向
先ほども書きましたが、年間30得点以上での得点王は2006年以降現れていません。得点数が伸びない原因について私なりの推測ですが、ひとつは近年はデータ分析などが進んでおり、活躍すればすぐに対策されてしまうので、年間通して得点し続けるのが難しくなっているということ。もうひとつは、活躍の情報が世界に拡散するスピードが上がって、シーズン中に海外移籍してしまうということが挙げられます。
後者について2021年を例に出すと、古橋は移籍前までには21試合で15得点、得点率は0.71。アンデルソン・ロペスは移籍前までには15試合で12得点、得点率は0.86。仮に彼らが今シーズンフルに出場していたらダミアンと前田を超えていた可能性があります。
このように年間30得点超えが難しくなっていますが、だからこそ30得点超えを見たいですね。さらにそれが日本人選手だったらさらにうれしいですね。若い選手だと途中で移籍してしまいそうなので、例えば30歳で30得点みたいな偉業を成し遂げたら歴史に名を残せそうです。
以上、歴代得点王について書いてみました。それでは失礼いたします。
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