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中華レンズの世界 Vol.3 魚眼レンズ

 最近の中国製レンズの性能向上は目覚ましいものがある。
ほんの数年前なら、中国製レンズは低価格だけが売りの低性能で見かけも安っぽいレンズでしかなかった。しかし最近は事情が急変している。これには定年退職した日本人レンズ設計者が多数中国メーカーで働いていることも影響している。

 中華レンズのオススメの分野として、魚眼レンズがあります。魚眼レンズは焦点距離が短いため、一眼レフ用の魚眼レンズは性能が出しにくかったのですがミラーレス専用設計の魚眼は簡単に高性能が出せるのです。

TTArtisan 11mm F2.8 魚眼レンズ (For Full Size)

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レンズ構成は7群11枚、ED(特殊低分散)ガラス1枚、高屈折低分散ガラス4枚を使用し、周辺部まで高い解像度です。これはミラーレス専用設計なので対称型レンズ構成のような色収差補正が可能であることも原因です。(一眼レフ用のレンズでは無理な領域です)

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作例は、全てF2.8の開放で撮影しています。
正直、初めてこのレンズを使ったときは、性能の良さに驚きました。
この2枚の写真はソニーEマウント用レンズをマウントアダプターを介してニコンZ6で使っています。
1枚めの写真だと、下手すると魚眼レンズだと気が付かないかもしれませんね。2枚めはわざと魚眼レンズだと判りやすい構図にしました。



さて、次はAPS-C用魚眼の紹介。
最近の商品はこれですが、私の手元のはⅡ型になる前の製品で、、、Ⅱ型と比べると周辺部のMTFが全然良くないので、最新型はもう少し周辺解像度が良いと思って見てくださいww しかしⅡ型のMTF値凄いな。

7Artisans 7.5mm F2.8 Ⅱ 魚眼レンズ(For APS-C)

新魚眼外観

新魚眼MTF

旧型で撮ったのがこれ以降、、、

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ミラーレス専用の魚眼レンズは、まだどのメーカーも純正が出ていませんし、AFの必要性が非常に低い分野ですので、中国製MFレンズは非常に良い候補になると思っています。





ライカMマウント用フルフレーム魚眼レンズ11mmF2.8
ライカMマウントですので、他社のアダプターを併用すれば、どのミラーレスカメラでも利用可能です。


こちらはソニーEマウント用。ライカ用と比べると鏡筒構造が簡単なため割安です。他社のアダプターを併用すれば、ニコンZマウントカメラでも利用可能です。

ニコンZマウント用もあります。


APS-C用



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