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安価な高性能レンズ、その名は”引伸しレンズ“ 上級編

望遠マクロレンズとして引き伸ばしレンズを使ってみたいっ!!という場合、、75mm、90mm、105mm、135mmなどの引伸しレンズを使うことになります。このときは長めのM42ヘリコイドリングを組み合わせることになります。長めのヘリコイドリングは可変範囲が大きいので連続的に接写ができて便利です。

75mm繰り出し


しかし、、、この組み合わせで逆光の条件で撮ると、フレアでガッカリしてしまうかも知れません。でも、ダメレンズだなぁ!!と決して思ってはいけません。花などを接写でキレイに撮るにはやはり長焦点です。製品によって違いますが、たいていは約1m以下の距離で使うのが引伸しレンズ本来の仕様ですので、接写で使ってこそ、引き伸ばしレンズの本領が発揮できるとも言えるからです。

75mmの引き伸ばしレンズを使ってフレアが起きた例

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原因はたいてい、M42ヘリコイドにあります。
M42ヘリコイドの内側には大抵は遮光溝が切られていて黒メッキがされているのですが、、、大抵は光沢黒メッキです。(^^;; これが中国製のいい加減さだと言いたくもなりますが、国内メーカー製も大抵光沢黒メッキです。

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だったら諦めるしかないの?? いえ、対策可能です。植毛紙を貼って反射防止しましょう。ヨドバシのネットショップでは”BORG ボーグ502 [植毛紙セットS]”の名前で売られていますし、アマゾンでも購入可能です。
植毛紙を貼ってから写したのがこちら。ほとんどフレアは消えています。

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植毛紙は他にも、レンズフードの内側に貼るなどの用途もありますので、持っていると便利です。
 あともう一つ持っていたほうが良いのがこちら、M42接写リングセット。これは7mm、15mm、28mm程度のリング3個セットで販売されていて、1000円程度で購入可能です。レンズの焦点距離により、長さを調整するときに便利ですが、35~90mm可変ヘリコイドなどの長めのヘリコイドリング+接写リング3個の組み合わせで、フルサイズで撮ろうとしないこと。理由は”引き伸ばしレンズの利用☆最上級編”で説明しますので乞うご期待!!

手ブレ補正について
最近はカメラ側にセンサ駆動タイプの手ブレ補正が付いている機種が増えてきました。電気接点がないレンズを使っていて手ブレ補正を効かせたいときは、カメラ側で焦点距離を設定することになっていますが、超接写する場合は注意点があります。繰り出し量が大きいときは、焦点距離を入力するのではなく撮像面からレンズ中央までの距離を入力したほうが正しい手ブレ補正量になります。これは繰り出によって画角が変化したからです。

前半はこちら

続編はこちら


 


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