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蛇腹フードの勧め(前篇/通常使用編)

みなさんは蛇腹フードというのをご存知でしょうか?
蛇腹の長さを変えることで、色々なレンズに対応できるレンズフードで、かつては中判カメラでよく使われていたものです。
現在はCokinなどのフィルターメーカー製が主になっていて、最近のフィルター経が大きい大三元ズームなどでも使用できる製品が販売されています。多彩なフィルターワークをするときや、ギリギリまで不要光をカットしてフレアが少なくコントラストの高い画を撮りたいときに便利です。

逆光で、太陽光がレンズに入射して、こんなふうにフレアだらけになってしまう時でも、、、

フードなし
蛇腹フード使用

蛇腹フードでギリギリまで不要光をカットすれば、ちゃんとした写真にすることが出来ます。

最近発売されたレンズは反射防止コートが優秀なため、フレアが出にくいですが、フィルム時代のレンズや、中国製レンズ、引き伸ばしレンズで撮影するときはフレアが出やすいので、いざという時用に1個持ち歩いていると非常に有力な保険になると思います。

シネマ系では類似のものをマットボックスと言います
伸縮はしませんが、映画撮影でのフィルターワークに便利です。

現行品の蛇腹フード 最近の製品らしく、最近の大型化したレンズにも対応可能。このあたりが以前の中判カメラ用製品とは違うところ

取付金具 アダプター併用で52mm~82mmのフィルター型に対応

最近の製品は、フィルター径の大きなレンズに対応していたりと便利な面も多いのですが、手軽さでいえば、フィルム時代の中判カメラ用の中古を流用するという手もあります。 タイトルで使った写真に写っているのは、マミヤ645用とブロニカETR用の蛇腹フードです。

手に入りやすい蛇腹フードでオススメなのはこれらの機種になります。

☆ブロニカETR用

ブロニカETR用

製品にはφ62mm用のフィルターアダプターが付属していました。中古を購入するときはフィルターアダプターが付いているものを選んでください。アダプターがないとレンズが付けられません。使うレンズに合わせてステップアップリングを併用します。前側の枠は望遠レンズを使用するときにマスク板を取り付けることが出来ます。レンズ側にはゼラチンフィルターホルダー(75mm規格)があります。

レンズ取り付けリング

62mmの刻印があるのがレンズ取り付けリングです。これがないとレンズ取り付け出来ません。



☆マミヤ645用
製品にはφ67mm用&φ58mm用のフィルターアダプターが付属していました。中古を購入するときはフィルターアダプターが付いているものを選んでください。アダプターがないとレンズが付けられません。


レンズ取り付けリング

☆ブロニカGS用
レンズ取り付けリングの径が72mmなので、望遠大口径レンズに使いたいときの選択肢としてGood。

ブロニカGS用 NIKON Ai85mmF1.4付き

マミヤRB/RZ67用
レンズ取り付けリング径は77mmなので望遠大口径での選択肢になる。RB/RZ67は縦横切替機なのでフードは正方形。購入時は新旧あるので注意のこと。前期型はレンズ取り付け側に四角のマスクが付いているので、周辺光が蹴られる可能性があります。

RB/RZ67用(後期型)
左:後期型  右:前期型


☆マミヤ用 と ブロニカ用 の違い
ブロニカはガイドレールが前方に出ていて、マミヤはガイドレールが後ろに出ています。このためマミヤ用のほうが長さの変化量が大きいのですが、ガイドが後ろにあるとレンズ操作の邪魔になることもあります。私は広角~標準レンズで使うならブロニカ用、大口径望遠ならマミヤ用という使い分けをしています。

左:ブロニカETR用 右:マミヤ645用


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