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ニューヨークのポリオに関する緊急事態宣言が日本でも報じられる。

最近、ニューヨークがポリオとかネズミでヤバそうだ、みたいな記事は見ていましたが、ポリオのほうで緊急事態宣言が出されたそうです。

その情報が日本の主要メディアでも見られましたので、所感などをまとめておきたいと思います。


◆NY,ポリオで緊急事態宣言

日本経済新聞の記事です。

NY州、ポリオに警戒強める 緊急事態宣言を発令
2022年9月10日 6:33 (2022年9月10日 6:41更新)

【ニューヨーク=弓真名】米東部ニューヨーク州のホークル知事は9日、ポリオウイルスに関する緊急事態宣言を発令した。ポリオワクチンを投与できる医療従事者を医師や看護師から助産師、薬剤師などにも広げ、迅速に予防接種の普及率を上げるねらいだ。まずは10月9日までの1カ月間の期間に限定して実施する。

米国ではワクチンによって根絶したと考えられていたポリオウイルスだが、2022年に入り、ニューヨーク州内のワクチン未接種者から感染例が出た。ニューヨーク市中心部など住民の99%以上が接種を終えている例もあるが、郊外を中心にワクチンが行き渡っていない地域も多い。州全体の2歳以下のポリオワクチン接種率は79%にとどまっている。

8月にかけてはニューヨーク州内の下水からもポリオウイルスがみつかった。州は感染拡大へ警戒感を強めており、ワクチンの普及を急いでいる。

NY州、ポリオに警戒強める 緊急事態宣言を発令: 日本経済新聞
[2022.09.12 引用]
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN09DWS0Z00C22A9000000/

いまいち状況がよくわかりませんが、とにかくワクチンを打たなければ、という感じですかね。


◆NYの状況についてあらためて

ニューヨークの状況やポリオについて、ほどよくまとまっている海外の記事がありましたので引用します。

ニューヨーク州、ポリオに関する緊急事態を宣言し、低いワクチン接種率を後押し

PUBLISHED FRI, SEP 9 202212:01 PM EDTUPDATED FRI, SEP 9 20228:17 PM EDT
Spencer Kimball

ポリオウイルスは、ニューヨーク都市圏の4つの郡とニューヨーク市の下水から検出された。これらの郡は、ロックランド、オレンジ、サリバン、そして最新のナッソーである。

州保健当局によると、これらのサンプルからは、人間に麻痺を引き起こす可能性のあるポリオウイルスが検出された。オレンジ、ロックランド、ナッソー、ニューヨーク市、サリバンに住み、働き、学校に通い、あるいは訪れるワクチン未接種の人は、麻痺性疾患のリスクが最も高いと当局は述べている。

ニューヨークでは、7月にロックランド郡でワクチン未接種の成人がポリオに感染し、麻痺を起こしたことから、下水道監視を開始しましたが、これは米国で約10年ぶりに確認された感染例です。

今回の緊急事態宣言により、ワクチン管理者のネットワークが拡大され、薬剤師、助産師、EMS職員などが加わり、接種率が低迷している地域の予防接種率を向上させる取り組みが行われる予定です。

ニューヨークのいくつかの郡では、ポリオの予防接種率が驚くほど低くなっています。保健省によると、ロックランドでは60%、オレンジでは58%、サリバンでは62%、ナッソーでは79%の接種率となっています。州全体のポリオ予防接種の平均は約79%である。

保健省によると、この予防接種キャンペーンの目標は、州全体の90%をはるかに超える接種率を高めることである。

ポリオウイルスの感染経路

ポリオウィルスは、通常、感染者の便で汚染された手を介して、ウィルスが口から入ることにより、人々の間に広がります。感染しても70%の人には症状が現れないため、気づかないうちに広がっていくことが多いのです。感染者の約25%は、インフルエンザに似た軽い症状を発症します。

100人に1人は永久麻痺などの重症になります。ポリオは、呼吸をするための筋肉が動かなくなるため、麻痺を起こした人の2%から10%が命を落とすといわれています。

ニューヨークにポリオを持ち込んだ感染経路は、経口ポリオワクチンを接種した人が海外から持ち込んだと考えられています。経口ワクチンは、まだ複製が可能なウイルスの弱体化したものを使用します。まれに、ワクチンに使われたウイルスが変異して強毒化し、他の人に感染することがあるのです。

米国は20年以上前に経口ワクチンの使用を中止しました。現在では、ウイルスが不活性化された、つまり複製や突然変異を起こさない注射によるワクチンを使用しています。このワクチンは病気の予防に非常に効果的ですが、ウイルスの感染を防ぐことはできません。

経口ポリオワクチンは、自然界に存在するポリオウイルスの感染を防ぐことができますが、ワクチンに使用されている株が変異して強毒化し、ワクチン由来ポリオウイルスと呼ばれるものが蔓延する危険性をはらんでいます。

New York declares polio state of emergency to boost vaccination rates
[2022.09.12 引用]
www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。
https://www.cnbc.com/2022/09/09/new-york-declares-state-of-emergency-over-polio-to-boost-vaccination-rate.html

◆所感

NYのポリオは結構前から話題になっていましたが、その際は症例が1例のみでした。今検索してもその後増えたという情報は見られません。(私の検索スキルによるものかも。)

症例が1例のみで緊急事態宣言というのはどうなのだろうか?
と思わなくもないですね。

とはいえ、下水道での監視で『不顕性感染者が多い』ということが推測されているのでしょう。その推定数については複数の記事でも見ることができませんでしたが。

◇◇◇

ところで、『ニューヨークにポリオを持ち込んだ感染経路は、経口ポリオワクチンを接種した人が海外から持ち込んだと考えられています。』というのは気になるところ。

これについてその他記事などで確認したところ、今回感染が拡がっていると推測されているのは『ワクチン由来で変異したウイルス』ということのようです。

引用記事の最後の部分をあらためて記しておきますが、既に以下のようになっているということですかね?強毒化はともかく。

『経口ポリオワクチンは、自然界に存在するポリオウイルスの感染を防ぐことができますが、ワクチンに使用されている株が変異して強毒化し、ワクチン由来ポリオウイルスと呼ばれるものが蔓延する危険性をはらんでいます。』


◆おわりに

サル痘はまだそこまで落ち着いてないですし、梅毒は増えていますし、癌も増えていますし、その他でも原因不明の小児肝炎など様々な疾患が世界で増加傾向のようです。

noteでは多くの人が指摘しているように、『アレ絡み』により免疫機能が低下している、と仮定すると色々と辻褄が合うようなのですが、実際のところどうなんでしょうね。

そのような検証がされない中で『とにかくワクチン』という戦略は、無謀としか思えません。

『これからワクチンを打つことで流行るんじゃねえの?』なんて考えてしまう状況も、なかなか困ったものです。

日本はまだ色々と対岸の火事というやつですが、要所で手を洗うことは習慣づけて置いたほうがいいかもしれませんね。

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