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真犯人フラグ 1話 感想 考察

主人公の相良凌介(西島秀俊)48才が面白いキャラでした。

天然っぽくて人当たりが良く家族思いの男性に見え、西島さんも柔らかい感じの演技が新鮮に映りました。

でも謎の多い男だと思います。

凌介は大学の文芸サークルで小説を書く才能が抜きん出ていて、今でも凌介が小説を書くことを仲間は期待していると言います。

凌介は話題になった事件の報道を見ながら、
「こういう時、犯人っぽく見える人が犯人とは限らないんじゃない? 真犯人はこれ見て笑ってるかもよ」
なんて会社で感想を言ったりします。

小説を書く才能がある、つまり物語の裏側や、人の心理を読む才能があるということです。

そんな凌介の妻と二人の子供が突然失踪し、凌介は悲劇の夫から一転、世間から犯人と疑われるというストーリーです。

凌介はこれからマイホームを建てようとしています。
今はトランクルームを書斎代わりにしていますが、マイホームでは広めの書斎スペースを確保しようとしています。  

妻の真帆(宮沢りえ)は同じ大学、同い年。
娘の光莉は高2、息子の篤斗は小4

二人の大学の後輩の林洋一(深水元基)39才が住宅メーカーの営業マンで、林に紹介された土地に家を建てようとしているのです。

猫をたくさん連れた猫おばさんは「ここに越して来る方? 何もないといいけどね」なんて不穏なセリフを告げて去ります。

猫おばさん自体はホラー風味的存在でしょうが、「何もないといいけどね」なんて意味深なセリフを言うのは、事故物件か何かと推測します。

凌介は運送会社の課長で48歳から家を建てるのです。妻の真帆はスーパーのレジパートです。

林が大学の後輩だから格安物件を紹介してくれたと思っているかもしれませんが、実はいわくつきの物件だとしたら、林に悪意がある可能性もあります。 

林は「いろんなお宅を担当してきたけど、こんな幸せそうな家族はなかなかないです。羨ましくなっちゃって、僕も結婚決めちゃいました」と凌介に言います。
 

林は家族写真を撮ってあげますと言うのですが、凌介は林くんも入ってと誘い、上に貼った5人の写真を撮るのです。

林が写真に入ることを同意する妻の真帆の表情は、微妙な感じでした。

林が自分たちの家族を羨ましがってるのに、一緒に写真に入るようすすめる凌介は、天然をよそおって裏があると思います。

小説を書く人は観察するのが好きなので、わざと波紋をつくって人の感情が波立つのを眺めたり、探ったりしたのかもしれません。

この5人の写真は不穏な空気の象徴の一枚と見えます。

林は元サッカー部で、凌介の息子の篤斗は10番をつけたサッカークラブのエースなので懐いています。
一方、凌介は10番がエースであることも知りません。息子に興味ないのかな?

娘の光莉は林に向かってサッカーボールを豪快なシュートで身体にぶつけています。
その上、謝りません。
光莉が性格が悪いのでなければ、林に対して何か思うところがありそうです。
そして光莉も運動神経が良い!

篤斗も光莉も、スポーツに興味無さそうな凌介とは似ていないので、もしかしたら托卵という可能性もあります。

林もいる場で、真帆は凌介の手を握ったり、いまだに二人の子供の命名書が団地の家の壁に貼ってあったり、何か必死に仲良し家族にしたがる感じが変な印象です。

林と真帆は男女の関係になったことがあるかもしれません。

林が犯人の可能性もあります。

でも林が9歳年上の真帆を思って犯罪を起こしたとは、何かピンときません。

林は「僕も結婚を決めちゃいました」と言いました。
そんなセリフをわざわざ言わせるということは、結婚相手がキャストの中にいる可能性があります。

その相手は二宮瑞穂(芳根京子)28歳ではないかと予想します!

二宮瑞穂は凌介の会社の部下でクレーム処理もテキパキこなす頭のきれるしっかり者。

「週末、実家に帰ったのでお土産です」
と凌介にタコ焼き団子を渡し、「甘いか辛いかどっちやねーん」と自分でツッコむ関西人。

凌介の家族が失踪していると聞き、励まそうとしてタコ焼き団子をもう一つくれるところも可愛いです。

凌介のことをなぜか気にかけて、事情もいち早く聞いて役に立とうとしています。

はい、もちろんこういう立ち位置の場合、
彼女が犯人の可能性もあります!

一番親切な人が犯人だったというのはありがちですよね。
「味方か敵かどっちやねーん」とツッコんでおきます。

1話の衝撃のラストシーンでは残業する凌介と二宮瑞穂の仕事場に、篤斗らしき死体?の入ったダンボールが届いたのです!

犯人は相手のリアクションを見たいのですから、もし二宮瑞穂が犯人なら凌介のリアクションを見れる環境をつくったことになります。

でもとりあえず林 犯人説をたてたので、林の婚約者が二宮瑞穂で、二宮が週末、実家に帰ったのは結婚の報告しに帰ったという予想でいきます。
 
二宮瑞穂は20歳年上のちょっと頼りない感じの凌介を好き♥なのだと予想します。

でも凌介はマイホームまで建てるほど家族思いらしく、二宮瑞穂はきっぱり諦めて林と結婚を決めたという予想です。

林にしてみれば、凌介に対して嫉妬の感情があり、苦しめてやりたいという動機から事件を起こしたのではないかと。
あとは秋元康の企画原案なのでサイコバスでも何でもありです。

二宮瑞穂は凌介の味方となって事件を解決しようとするうち、実は婚約者の林が犯人かもしれないと疑うという展開。

林は住宅メーカーの営業マンなので空き家もいろいろ知っているでしょう。
 
篤斗はサッカー好きで懐いているし、真帆も当日、早番なのに遅番と嘘ついてパートから帰ったので林と約束していたかもしれず、光莉も「お母さんのことで話がある」と言えば呼び出せるでしょう。
家族3人を拉致するのは難しくても、各々呼び出せる人にとっては監禁できます。

ところで真帆のママ友で、息子が篤斗の同級生でサッカー教室も同じ菱田朋子(桜井ユキ)親子は、何か隠していそうでした。

でも明らかに怪しげな表情をしたので犯人ではないでしょう。
息子のキヨくんはなんとなく篤斗にいじめられているようでした。

階段からうまくジャンプできずに篤斗から「はい死亡」なんて、からかわれています。

親子同士、仲良くしているように見えても、内心は穏やかじゃない気持ちがありそうです。
何か隠し事があるんだろうと思います。

次に凌介の大学の文芸サークル仲間の二人。

ふたりとも真帆(宮沢りえ)とも旧知の仲。

河村(田中哲司)は週刊追求の敏腕編集長。

凌介の家族失踪事件を「炊飯器失踪」というネーミングで記事にして、世間に広めました。

河村は凌介にまた小説を書かせたくて「サークルの中でお前の才能を認めてないのはお前だけなんだぞ。良いのか。そんな平々凡々なマイホームパパで!」と言います。

自分自身は「駅のホームで後ろから誰かに押されないかと、いつもビビってまーす」とのこと。

これで河村編集長がいずれ駅のホームから突き落とされるフラグが立ちましたね!

凌介にネット記事にすることを了解させたのは、このままじゃ警察は捜査しないぞ、ということですが、結果的に警察は形だけ凌介に話を聞きに行っただけでした。
河村はそんなこともお見通しだったはずで、心底凌介を心配しているのかは疑問です。

脱サラしてバーを開いた日野(迫田孝也)はバーの書棚に自身のコレクションの本がずらりと並んでいます。

そもそも日野がアップした写真が、凌介が疑われる原因をつくったのです。

家族がいなくなった夜、凌介は妻と子供たちで映画でも観に行ったんだろうと思って、日野の開店したバーへ行くのですが、
その時、日野に言われるままに能天気なポーズで写真を撮られます。

その後、家族は朝になっても帰って来なくて、河村の提案で家族写真つきでネット記事にしてもらうのですが、

日野は自分のアップした能天気な写真、普通は消しますよね。
読書家なのでそのくらい気づくはずです。
消さなかったのは、本当にうっかりミスでしょうか?🙃

そのせいで家族が失踪した夜、飲みに行った疑惑の夫と、凌介は世間で噂されてしまうことに。

日野がアップした写真を河村が「まずいぞ」と指摘して、そのセリフのやり取りで、河村編集長は写真をアップしたのを知らなかったことがわかりました。
この二人はもし犯人でも共犯ではないですね。

日野は開店資金などかかったでしょうから、犯人からお金で雇われた可能性はあると思います。

次の犯人候補、橘一星(佐野勇斗)23歳。

アメリカ留学後、2年前にITベンチャー「プロキシマ」を立ち上げた若手起業家。
都心のシェアハウスでオフィスを経営。

頭が良い人が犯人じゃないと面白くないので、橘一星は怪しいですね。

凌介が本木陽香(生駒里奈)に駅のホームで人間違いで腕を組まれたところを、誰かがスマホで撮影していたようですが、そのスマホが橘一星のスマホと同じだとか同じっぽいとか。

犯人候補としては華がありますが、なにしろ1話では凌介や真帆たちとも絡んでいなくて情報が全くないので、さっぱりわかりませーん。

今後の展開次第ですね。

次に本木はるか(生駒里奈)です。
乃木坂46なので秋元康的には目立たせたいでしょう。

でも演技力を叩かれやすい犯人より、場をかき乱す不思議ちゃんポジションじゃないかな?と1話を見た印象です。

失踪前後を整理すると、

家族の食卓で凌介は真帆に「日野がバーを出したって。金曜日行ってもいいか?」
と聞きます。
真帆は自分はその日は遅番なので(これは嘘。店長の証言で早番だった)、篤斗のサッカー教室のお迎えに行ってほしいと言います。

そして金曜日。
真帆からトークで「サッカー教室、雨でお休みになったからお迎え大丈夫」とメッセージが来ます。
凌介は了解ですと返し、会社を出る。

この流れだと普通は日野のバーへ行くはずですが、凌介はトランクルーム(書斎)へ行きます。

凌介が河村編集長に説明する当日の流れとしては、9時過ぎにトランクルームを出ます。

家に帰る途中の電車のホームで「先生!」と笑いながら走ってきたはるかに(人間違いで)腕をつかまれます。

「先生、へへ偶然。ひどいですよぉ。酔っ払って駅に放置とか。(至近距離で凌介を見つめ)ラッキョウ、どうしました? 持って帰りました?」
とはるか。

「どちら様ですか?」と凌介が言うと、
「あ、ごめんなさい。人違いでした」

はるかはパアッと駅の階段を駆け上がって消えます。 

なんかすごーく不自然なセリフですよね。

至近距離で見つめて話しかけてるので自分の知り合いの先生だと確信しているはずなのに、「どちら様ですか?」と言われただけで「人違いでした」と引っ込むなんて。

もしかしたら凌介は二重生活をしていて、そこでは先生と呼ばれていて(小説を書いている)、スマホで写真を撮っている人間がいることに気づいたから、はるかを退散させようとした。
はるかもそれを察知した。
という可能性もあると思います。

どちらししろ、はるかとのツーショット写真は世に出て、凌介はますます疑惑の夫として世間から追い詰められていくでしょう!

凌介は密かに小説を書いていると思います。
だからってこの事件が夢オチとか、凌介の小説だったというのは無しですが(笑)

傑作が書けるかどうかわからないので人には内緒で書くでしょうし、家族がいる騒々しい環境では書けません。

はるかのような現実とはちょっと違うふわふわした感じの人と一緒にいた方が刺激になって、発想が生まれやすいのだと思います。

真帆は子供たちが托卵とかの秘密があって、何とか凌介を繋ぎ止めたいと思っていたかもしれません。
凌介の行動を調べさせていたとか?
失踪が本当は狂言だったけど、犯人にそれを利用されて監禁されたとか?

事件当日の話に戻ると、凌介は家に家族がいないことを知り、映画にでも行ったのだろうと考え、そこでやっと日野のバーへ行く気になるのです。

バーへ行く時、書類が入るカバンを持って出ます。(カバンは大きく意味ありげに映ります)

バーへ行った時、凌介は手ぶらです。

カバンはどこに置いてきた?

というふうに凌介の行動にも不自然な点が多いです。
息子が10番つけたサッカーのエースなら、試合を応援しに行くお父さんが多いですが無関心。

それに家族が家にいると思って凌介が帰った時、鍵がかかっていてビックリしていました。

きっと凌介は自由でだらしない男で、普段から遅く帰ったり鍵を無くしたりする人。
だから真帆は鍵を閉めないのかも。

でも凌介は犯人じゃないと思います。

なぜなら家に帰って一人でいる時、家族をさがしたりしているからです。
一人の時、演技する必要ないので。
二重人格でない限り、凌介が犯人ではないし、二重人格はカンベンしてほしいです!

けれど監視カメラが家の中にあることを知っていて、それに向かって演技していた線はわずかに可能性として残ります。

ラストシーン。
会社に届いた篤斗の死体らしき箱。
篤斗は殺されてしまったんでしょうか?😭


まとめると
①犯人は住宅メーカー営業マンの林の可能性。
もしそうなら、林の婚約者は二宮瑞穂(芳根京子)で、二宮は凌介に恋している。

②王道だが味方のポジションの二宮瑞穂も怪しい。
味方か敵かどっちやねーん。

③橘一星(佐野勇斗)も頭がきれそうで怪しい。

④凌介の子供たちは本当に自分の子供?
真帆が托卵で騙した可能性も。

⑤凌介は小説の才能あり。
今も密かに書いている?

⑥はるか(生駒)は凌介の二重生活の知り合い?
それとも誰かに頼まれて、凌介を陥れるためにツーショットで密着した写真をとらせた?

⑦はるかとのツーショット写真が世に出て、ますます凌介は疑惑の夫として追い詰められる?

予備知識無しで見たら、妻の役の女優さんが誰なのか考えてもわかりませんでした。
宮沢りえと知ってビックリ!


1話の最大の関心事はダンボール箱の中は篤斗の死体だったの?

ということです。

もし死体じゃなかったとしたら、主人公の凌介の自作自演の可能性もあると思います。

理由は、警察を本気で動かすため!😉


次回も感想 考察を書きたいと思います✨

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