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都会暮らしやめた!離島への移住体験談【前半】

愛媛の離島に住む、レモンソルターです。

今回は「地方移住」をテーマにしたいと思います。

私は産まれてからずっと両親と都会暮らしでした。
実家には30年以上いました。

家を出なかった訳は、
・仕事も近く、便利だった
・手術をして経過観察中であった
・両親は反対であった(無駄な出費であるという)

これが主な理由です。

それでも一度は一人暮らしをしてみたい、と近所で探したこともありましたが、
都会はワンルームでも60000円ぐらいが相場。
自分の限られた収入から出ていくものも多いのが現実でした。

こんな状況から、島への移住までは少し時間がかかりました。
移住までに考えたことを並べてみますので、
これから地方移住を考えている方は参考にしてみてください。

都会暮らしをやめたいと思った理由

①電車移動のストレス

都会暮らしは楽しくて好きでした。
しかし楽しい以外のことがストレスになってきました。

いちばんは電車移動のストレスでした。

我が家は転勤族だったので、ずっと父の転勤について来ました。
父の定年までの最後の勤務地は東京
郊外の神奈川の都市に住むことになりました。

引っ越しをした頃、私は高校生。
東京の大学に進学し、自然と仕事は東京近辺で増えていきました。

神奈川から東京都内への通勤は平均1.5時間。

朝晩はものすごい人混みです。
20代のときは「これが当たり前」。
しかしそのうち、この人混みがストレスになってきました。

街は朝の人身事故も多く、現場に遅刻しないようにかなり早く家を出ます。

わかっているんだから「人身事故で大遅刻」をしないように工夫するのが大事。

都会の仕事はそんな雰囲気さえあります。
(これは私の体感ですが)

こんなときの電車の混み方は異常!
しかもなんだか皆苛立っていますよね。

負の空気の大連鎖。

もちろん何もなくても混雑は日常茶飯事。
私はだんだん混雑する急行には乗らなくなりました。
でもそうすると通勤時間が長くなります。

このまま毎日同じように過ごして年を重ねるのだろうか・・・
そう考えたときに

(一度きりの生命、後悔ないように人生を変えてみよう!)

と決断しました。
今でも本当にやってよかったと思っています。

②東日本大震災の経験

2011年3月11日、忘れもしない大震災が東北で起こりました。
私も仕事先で大きな揺れに遭い、帰るのにパニックになる人々、交通渋滞、帰宅難民を目の当たりにしました。
店の食品は買い占めでガラガラ。
そして原発事故。
人が多いことによる異常な光景。

これも地方移住を考えたきっかけのひとつになりました。

移住先を決めるまで

今住んでいる島へは、東京から先に移住した友人がいました。

その友人を訪ねて、当時の彼(今の夫)と遊びに行ったのがきっかけでした。

忘れもしないお盆休み。

毎日暑いのに、クーラーがなくても快適に過ごせる不思議。
夕涼みに外へ出ると、夕焼けの海に向かって灯籠流しが始まりました。

その光景の穏やかで美しいこと!

美しい自然がすぐ近くにあることが本当に素晴らしいと思いました。
こんな環境に住んだらいいなと思うようになりました。

なんと彼はここですぐに移住を決めて数ヵ月後には、一人で住み始めました!

しかし、私はいきなり島には行きませんでした。

ずっと都会暮らしと実家暮らしをしてきた私にとって、
いきなり何もない島で一人暮らしをするのはハードルが高いと思ったからです。

まず、島にいちばん近い町に居を移し、
隣町の教員をしながら一人暮らしをしました。

ここには何度か訪れたことがあり、知っている人もいました。
地味な町の印象でしたが、住んでみると、
とても個性的な人の集まりであることがわかり、楽しくなってきました。

ほどよく便利、ほどよく田舎で情の厚い港町。

ここでの生活が島生活へ向けての基盤となりました。

移住をするまでにやったこと

①旅行のプレゼント

両親は、移住以前に一人暮らしも反対していました。
そんな両親には、私の住みたい街を知ってもらわないといけないなと思い(移住のことは伝えずに)
旅行をプレゼントしました。

日頃あまり外に出ない両親も、楽しく観光をして温泉も満喫。
印象は良さそうでした。

②教員免許取得

私は楽器演奏と楽器を教える仕事をしていましたが、地方でこの類いの仕事がたくさんあるとは思えませんでした。
それなので、音楽の中高教員免許を大学の通信教育で取りました。
これには仕事をしながらだったので2年半かかりましたが、レポートを書いたり、たまにスクーリングもあって、とても楽しい時間でした。
30代で教育実習に行ったことも忘れられません。

教員免許をとってから半年後、移住のタイミングとあわせて常勤講師(特別支援学校)のオファーが来ました。
地方は全体に人材不足の傾向であると思います。
ただし、島では常勤講師の話は今のところありません。

③準備ができたら一気に突き進む

準備ができたら、とても忙しくなります!

・親の説得
・仕事の引き継ぎ
・新居の下見と手続き(これが遠いと大変)
・転居の準備…

他にもたくさんやることがあります。
特に引っ越し前後は手続き関係が、!!
都会の役所は混雑で時間がかかるので、手続きも1日仕事でした。

引っ越し直前は、ありがたいことに送別会も多くありました。
無理をしすぎて、引っ越しの数日前に気を失って倒れました。

後半へ続く

いただいたサポートは島の音楽教育支援に使わせていただきます。