見出し画像

自殺


これは結構前の話なのだが、自殺しようと電車の線路の真ん中に立ち止まっていた女子高生を男子高校生が助けたというニュースがあった。

それは、Twitterにも上がっていてそのニュースに対してリプ欄には「男子高校生よくやった!」とか「自殺を止めることは素晴らしい!」みたいなコメントで溢れかえっていた。


確かに、自殺を止めた男子高校生の行動は素晴らしいと思う。誰にもできることじゃないし、電車の人たちにも迷惑がかかってしまう。僕も目の前で人が自殺しようとしていたら止めるかもしれない。

でも、肝心の自殺しようとしていた女子高生はどう思ったのだろう。彼女は人生に絶望してもう生きていたくないと思って自殺を選んだのだと思う。

それなのに世界は死ぬのを許してくれない。勝手に周りの人間が生きているのは素晴らしいことだから自殺は絶対にしてはいけないと自分の意見を押し付けてくる。生きているのが素晴らしいか決めるのかどうかは彼女自身なのに。

今頃、助けられた女子高生は生きててよかったと思い男子高校生に感謝をしてるのかもしれない。それとも死ねなかった絶望感に打ちひしがれてるのかもしれない。

僕はその子ではないのでどう思ってるかは分からないが、この世界はとても気持ち悪いと思った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?