見出し画像

転職を決めた日

今年の4月から転職活動を開始し、6月末に第一志望に内定をもらって転職活動が終了した。
現職に退職の意向を告げ、先日、手がけていたプロジェクトのシステムリリースを見送って最後の稼働日が終了した。

8年勤めた会社だから、私の中で転職は大きな決断だった。

転職を決めた理由は、私生活の活動拠点を移すことにしたのがきっかけとしてあるけれど、これまで自分の中で燻っていた気持ちとしっかり向き合ってみて、自分がやりたいこと、いたい場所は他にあると気づいたことが大きい。

私はこの記事で、SEの仕事は自分に合っていると思うと書いた。

この記事を書いたときは、転職しようとは思っていなかった。
漠然と現職に対する不満はあっても、転職するまでではなかった。

なお、次の職種はSEではない。IT業界ではあるけれど。

上の記事で書いた、私がSEに向いているという分析は変わっていないが、SEというのは要件定義から運用保守まで業務の幅が広く、その中には自分は不得意と思うことや、モチベーションが上がらない業務もある。
この8年間で、幅広いSEの業務の中で、自分が何をやっている時が一番モチベーションが上がって、何をやっている時にそうでないのかがだんだん分かってきていた。

これまでは、不得意な業務やモチベーションが上がらない業務も仕事のうち、と受け入れていた。

だがある日、炎上しかけたプロジェクトで苦しい日々が続く中で、「なんでこんな苦しい思いをして仕事をしなければいけないんだ」と思うようになった。苦手な業務でやらかしをしたことも相まって、「やりたくないことはやらなくてもいいんじゃないか。やりたくないことがあるなら、そういった仕事がないところに行けばいいんじゃないか」という気持ちがふつふつと沸くようになった。

何も、我慢してやりたくない仕事をやる必要はない。私がやらなくても、他にやりたいと思っている人が私の代わりに上手くやってくれるだろうから。

それより、自分自身がより能動的に動ける仕事、やる気が湧いてくる仕事、ワクワクする仕事の割合を増やした方が、ずっとずっと幸せになれると思った。

そんな中で、生活拠点の変化の必要性が出てきたことから転職を決意した。
多分、それがなかったとしても遅かれ早かれ転職することになっていただろう。
ぶっちゃけ転職しなくても現職は続けられる状況だったのだが、どうせならガラッと環境を変えたかった。自分の気持ちと素直に向き合って、自分の気持ちを蔑ろにしない選択をした。

企業選びの軸も、年収とかキャリアビジョンとか条件はありつつも、自分が心から行きたいと思える会社かというのを重視した。内定承諾した会社のほかにいくつかオファーをもらったが、その軸に照らして納得のいく決断ができたと思っている。

今は有給消化中。この決断が正しかったかはこれからわかる。ただ今は、自分の人生を自分で選択して動くことができたという、その事実をしっかり胸にしまって、新天地に向かいたいと思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?