誰かの笑顔をつくるような

かわらないモノを 互いに胸に抱きながら
それぞれ生きていくんだね
いつかまた一緒に
誰かの笑顔をつくるような
そんなことをしようね
僕はいつでも 変わらないよ
( EXILE〜変わらないモノ〜)

EXILEのバラードは、優しく柔らかい雰囲気で相手の事を想う歌詞が多く、私は大好きだ。

母の影響で、幼い時からEXILEは聴いていたが、リズムがカッコいい!くらいの感想だった。それから、EXILE好きの友達が出来た影響もあり、EXILEの曲と共に青春を過ごし、ライブにも参加したり、とても楽しい毎日だった。
けれど、EXILEの曲の深さ·歌詞をより深く理解出来るようになったのは、失恋を経験してからだった。

当時の事は今でも鮮明に覚えているが、毎日が辛くて地獄だった。けれど、その痛みをEXILEに癒してもらうことが出来ず、皮肉にも、好きだった人の車内でEXILEの曲が流れていて、どの曲を聴いても涙が止まらなかった。
交流の場が広がったり、ライブや楽しい思い出としてEXILEは私の中に存在したのに、一気に悲しい思い出に変わった。

だが、友達と出掛けたある時、久々にEXILEの曲を聴いた。
すると、歌詞の意味がまた違って聞こえたのだ。今まで感じたことのない情景や気持ちを感じ、心に歌が沁みた。
失恋を経験したことにより「生きていくには悲しいことも乗り越えていかねばならない、大人になるとはこういうことか」とも思った。歌が心に沁みるというのは、皆それぞれの思い出を歌にリンクさせるからなんだと気付いた。

歌は自分の気持ちにより、こんなにも変化するのかと驚き、心を揺さぶる歌は、悲しい体験した時の方が心に響くことも私は知った。

EXILEのバラードは、とても繊細で言葉が美しいと感じる。歌詞はEXILEのボーカルであったATSUSHIさんがボーカルと兼任して自ら書かれていた。これだけ様々な歌詞を書かれているATSUSHIさんは、きっと私よりも何百倍も様々な経験をされているからこそ、たくさんの美しい歌詞が書けるのだと思った。

嬉しい、悲しい、悔しい、様々な体験をするから人には個性や感性が生まれるのだと思った。

変わらないモノを改めて聴くと、君と出会ったから成長できた自分がいること、君といたから気づけたこと、相手に対しての感謝と愛に溢れた歌だと思う。離れてもお互いの夢を追いかけ、成長していく中で、もしいつかどこかで出会うことがあれば、また一緒に誰かの笑顔をつくるような、そんなことをしようね、という未来の相手に対しての感謝、愛がある歌だと感じた。

私もこれから出逢う人に対する思いやり、感謝、優しさを忘れずに成長して行きたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?