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この本との出会い② 『歴史をさわがせた女たち 日本編』

永井路子 (文春文庫)


昔の女性たちは現在の女性たちより不幸だったのか?タイムマシンで過去の時代に戻って生きてみない限り、比較できませんよね。

とかく一般的なイメージとしては、男尊女卑の世界での弱々しい存在、政略結婚の道具、三歩下がって夫に従う、など、主体性の発揮を阻まれているという感じでしょうか。

現在のように職業選択などない時代に、自分たちの運命を嘆いた女性もたくさんいたのでしょうが、そんなもの無くてもよかったんじゃない?ということを教えてくれた本の一冊が、この本です。

初版は1978年とかなり古いもので、以降新たな史実が出てきているとは思いますが、33人の歴史上の女性についてのお話が、ユーモラスに書かれています。一般的に語られているのとはちょっと違った視点がおもしろく、著者ご本人いわく、「物差しのあて方を変えた」とのことです。

学校の歴史の教科書もこんなふうに書かれていたら、もっと多くの人が歴史好きになるのになあ。

それそれの時代、それぞれに置かれた立場で知恵をしぼり、工夫し、したたかに、数々の不運に打ちひしがれながらも、自分の存在に誇りを持って精一杯生きていく姿に多くのことが学べます。

〜歴史の中に生きた女性をふりかえることによって、ひとつの「歴史」を生きる私たち女性の立場を、もう一度考えなおしてみようではありませんか〜

と著者は読者によびかけています。

(この価格、どうなんでしょう?)

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#日記
#永井路子
#歴史を騒がせた女たち



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