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桂枝湯

「クーラー弱めてもらえませんか?」

ベッドの上で患者さんがそういいます。

首や足首がスースーするとおっしゃります。

首は文字通りネックのところで、

大切なツボがたくさんあります。

首の周りのツボに鍼や灸をしながら

桂枝湯について少しお話します。

同じ部屋にいても

クーラーにおお助かりな方と寒い寒いと迷惑

な方がいるようにおもわれますが

いかがでしょうか。

寒さを訴える方によくあるのが

桂枝湯の証です。

簡単なイメージですと体の表のところに、

(経絡でいえば太陽経など)

穴が空いていて風を防ぎきれない、

力のない気の締まりの悪いかんじです。

自律神経やいえば、環境の温度にすば

やく適応できにくい、体温をあげにくいとい

う意味で失調気味で、

また疲労がある、やや代謝が悪く、体温

も低めといった感じでしょうか。

風という敵の侵入を許してしまっているわけ

です。

守りの壁をつくらなければなりません。

そこで桂枝湯

桂皮、芍薬で表をあたためて閉まりをつくり

大棗、甘草、生姜で体の奥をあたためて守

る、代謝を上げる。

桂枝湯の素晴らしい戦略です。

ツボでいえば

足の三里と大椎のツボにもお灸をしたり

太陽経絡の弱っている穴を元気にもっていき

ます。

先ほどの患者さん

鍼灸後に、生姜湯を飲んでいただき、ずいぶ

ん顔色もよくなり、あったまって、また来ま

すとのこと。

はい、お待ちしております。






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