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スキーマ

今日は認知心理学から

バートレットの実験で、エジプトのフクロウ

の描画を誰か一人に描いてもらったあと

また別の人に一人目の人が描いた絵を描いて

もらう伝言ゲームのような形をつづけたら

10人以上経たあとでフクロウが猫になって

しまう、というものがあります。

人間の認知では、ある図形などをみても時間

の経過とともにもとよりも

まとまりのあるものとなって再生されること

を実験によって明らかにしました。

スキーマとは枠組みの意味で

こうした人間の記憶内容にまとまりを与える

心的な構造をスキーマと名付け、そのよう

な情報の変化は個人の過去の経験が関与して

いることを見出しました。

たとえば

鉛筆もボールペンもマジックペンも

まとまりとして指で同じように握りますし、

書いたりする共通点でまとまりがあるので、

ペンスキーマと呼べるかもしれません。

子供の認知発達理論で有名なジャン・ピアジ

ェはシェマと呼んでシェマ、同化、調節とい

う子供が色んなものを認知し学んでゆく過程

ついて述べています。

たとえば2歳児が

なんだか赤、青、黒色、色々あるけど

ボールペンというらしい認知(シェマ)

シャーペン、鉛筆をみてボールペンぽいなー

仲間かな〜(同化)

そうか、これは鉛筆、これはボールペン、こ

れはマジックペン(調節)

という三段階で認知が発達してゆくそうです。

最初のフクロウが猫に変容してしまう実験の

話に戻りますが、人の記憶や認識はどうも

このスキーマに随分影響を受けてるようで

人は対象そのものを正確にみて記憶している

ことはなく、自分がみたいようにみておぼえ

ている?

かもしれないと少し考えこんでしまいます。




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