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リソグラフ印刷、楽しすぎた!

こんにちは、こんばんは。
ZINEを自分で作ったあと、印刷をやりたくてやりたくて仕方がなくなったleleです。

ずっと気になっていたリソグラフ印刷、レクチャーを聞きにいっただけなのですが、試し刷りを何刷かして、めちゃめちゃ楽しかったので、この気持ちは今しか書けない!と思うので記録しておきます。


向かったのは、東京・西小山にあるHAND SAW PRESS というリソスタジオです。最近、吉祥寺に出来たシルクスクリーンができる工房と連携して、「ART BOOK TRIAL」というイベントをやっています。
11月30日まで、いつでも誰でも参加できるそうなので、気になる方は是非。
私も、リソグラフやシルクスクリーンをやってみたいけど、全然分からないし、教えてもらえるならラッキー!って感じで申し込みました。


レクチャーでは、リソグラフ印刷で使うデータの作り方、仕組みなどの説明を聞いたあと、リソグラフの印刷機を動かす様子を見せていただきました。その際に、既に出来上がっているデータを、実際に自分でインクや印刷方法を選びながら印刷してもらいました。もう、これだけで楽しい・・・・・!

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インクのノリ具合わかりますか・・・・
インクは暗めの青と、ゴールドを選んでみました。
印刷方法は、点の細かさが変わってくるのですが、網点の中程度を。


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これは、イラスト(データ)をCMYKに4色分解して、それぞれインクを指定して印刷する方法です。印刷方法は、さっきの網点ではなく、点が細かい誤差拡散というものにしました。点は目立ちにくいけど、でも点々してますね。
「メロン」っていう可愛いオレンジ色のインクがあったからつかってみたくて、メロンと濃い緑とグレーの3色を選んでみたのですが、グレーはなんだか色がくすむだけで、失敗だったかなと思いました。


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これは、写真をグレースケールにして、2色刷りしたもの。
インクは薄めの水色と茶色を選択して、印刷方法は点が一番荒く見えるものにしました。
見えますか点々・・・・色も点々もめちゃめちゃ可愛い・・・1色だけでも可愛いし、2色重なっても可愛い・・・最強・・・・


はてさて、リソグラフ印刷とはなんぞや?と思われる方もいらっしゃると思いますので、私が現時点で知っていることのみ書いてみます。

リソグラフ印刷は、プリンターが、インクドラムに巻かれている薄い和紙に穴を開けて、その版を通して、紙にインクをのせる、孔版印刷です。
原理はシルクスクリーンと同じですが、リソグラフはデータを送信して、機械がやってくれると。(専門ではないので詳しくはググってください・・・)

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インクは1度に1色ずつ刷られます。HAND SAW PRESS に置いてあったリソグラフ印刷機は、1度に2色まで同時に印刷することが出来るものでした。1色ずつのせるので、それぞれの色がズレやすい。
ズレるものがリソグラフだと思っていたのですが、スタッフさんが機械を操作して、微調整することで、ぴったりと合わせることもできることを知りました。

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緑を印刷して、次にメロンを印刷して、その後にメロンを同時に印刷して、印刷されたものをみながら機械を操作して、それぞれの版の位置を微調整しています。はじめは5ミリくらいはズレている様子ですが、毎回3回くらい刷って、ピタッと合わせるスタッフさんかっこいい・・・

また、インクが乾きにくく、完全には乾かないものだそう。そのため、上からインクを重ねる時は、すぐ印刷すると、インクを引きずってしまう。それを避けるには、最低1日は、乾かしておくそうです。
印刷された紙を触っているとどんどんインクで手が汚れていき、本当に乾かないんだ〜〜〜!と実感しました。

気になっていたことを知るって、楽しいな・・・


これだけでも十分楽しくて満足だったのですが、次回来る時はもう、自分で作ったデータを持ってこなければなりません。データの作り方が一番不安だったのと、自分が撮った写真を印刷したらどんな雰囲気になるかが気になっていたので、せっかくなので試し刷りをすることにしました。

まだ使い慣れていないフォトショップで、グレースケールやら4色分解やら、チャンネル分割やら・・・分からない時はスタッフさんに教えてもらえるので安心です。実際、自分でデータ作ろうとやっていたら、途中で分からない部分があり、帰る前に試し刷りしておいて良かった・・・と思いました。

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使用した画像はこちら。

同じ画像を使って全部で3種類の印刷を試しました。

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最初はグレースケールで2刷刷り。
うーん、急いでデータを作ったので、テキトーにやったらいまいちだった・・・グレースケールって難しいんだなってことを知りました。データの作り方も初めてだったので、手順もあっちゃこっちゃいって、画像の外側まで色ついてるし。もっと淡い色を想像していたら、かなり緑だった。印刷してみないとわからないことってたくさんありますよね。

さっきの水色と茶色のグレースケールが上手くいったのは、スタッフさんの画像調整がうまかったからです・・・うまくやれば可愛くなるんだろうな。


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次は、4色分解の2色刷り。2色以上重ねる時はインクを引きずっちゃうので、それを避けるのに2色を試そうと思いました。
データ作成中の画面上で、分割されたこの色とこの色を合わせるとこんな感じ、という雰囲気が見れたので、良さそうな2色の版を選んで、
インクを選ぶ時も、画面でみた雰囲気を想像しながら選べたので、グレースケールよりずっとやり易いと感じました。(グレースケールでも画面で色をみながら調整できるのですが、うまくできるようになるには時間がかかる気がしました。)

インクは、イエロー版はイエローで、シアン版を濃いめの青にしました。
印刷方法は網点の荒いやつだったかな。
「八王子ロマン地下」の文字が黄色だったので、その色は出したいな〜と思いながら。

印刷できあがって・・・え・・・ちょ・・・めっちゃかわいくない????
ブルーだけでもめっちゃ可愛いけど、イエローと混ざって濃い緑になるのがめっちゃ可愛い!!!!まさに自分好みの色と印刷の具合が、こんなに簡単に再現されるとは思いませんでした。うわーーーーリソグラフ楽しい!


2種類で終えるつもりだったのですが、写真をもし元の色に近づけるなら、リソグラフではどこまでできるのかを試したくなり、追加。

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マゼンタ版のピンクと、シアン版の薄いブルーをそれぞれ印刷して、
2版を重ねると、紫っぽくなりました。

2色がぴったり重なるようになったら、位置調整用の紙を余分に印刷しておいて、インクドラムを変えます。


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イエロー版のイエローと、ブラック版は黒ではなく茶色を選択して、
2版を重ねるとこんな感じ。茶色だけでも十分可愛い。

そして、刷っておいた、紫の上に印刷を重ねて、位置を調整して・・・

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なんと!こんな感じになりました。
急に鮮やかになるんですね〜。

CMYKの4色に分解しても、全く同じのシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインクを使えば、元のデータの色がほとんど再現されるのですが、リソグラフスタジオに、全く同じ色があるとは限らないので、(このスタジオには、イエロー、ブラックはありますが、それ以外は近い色を選択するか、全く別の色を選択することも自由にできる。)普段の印刷とは違う、リソグラフならではの雰囲気になります。

今回は、マゼンタが濃い色のインクしかないので、薄い蛍光ピンクにしてみて、ブラック版はブラックのインクもありますが、敢えて雰囲気を変えたいので、茶色を選びました。

印刷方法は、元の写真に近づけるため、点が目立ちにくい誤差拡散の、薄い方。

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どうでしょう・・・・(写真がわかりづらいですが)

やはり黒がかなり淡くなっていますね。他の雰囲気は、想定どおりで、柔らかくて、まさに私の好きな色味です!!

大成功だ!4色分解めっちゃ楽しい・・・・!

試し刷りは、A4 1刷300円、プラス紙代。1刷というのは、たとえば4色重ねるなら、出来上がりは1枚でも4刷になります。うん、そこそこ値は張りますが・・・よい印刷結果をみたいので仕方なし。
今回はコピー用紙に印刷していますが、紙を変えると、雰囲気も少し変わるので、スタジオで現物をみながら調整できるのは嬉しい、楽しい。


今回はリソグラフだけでしたが、スタジオが連携している、シルクスクリーンも説明を聞きに行く予定です。

まだどんなZINEを作るか、これから考えるところですが、11月くらいには、内容を作って、印刷に行こうと思っています。難しそうだけど、いざとなれば質問もできるし。
楽しみだな〜〜〜〜!

東京には、他にもリソグラフをやっている場所もあるので、いつかお世話になりたいなと思っています。いろんな場所のいろんな印刷を試したい。

今まで何度か見たことのあった、リソグラフの色見本が、全然意味がわからなかったのですが、帰り際にスタジオに置いてあった色見本を眺めたら、そういうことか〜!となりまして、やっと理解することができたんだな!と思いました。う、うれし〜〜〜

以上、リソグラフ楽しすぎた報告でした!





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