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会計ソフトは何を使うべきか?

皆様こんにちは。税理士のイシヅカです。。
本日は、「会計ソフトは何を使うべきか?」というテーマでお話ししたいと思います。
「会計ソフトは何を使えばいいのか分からない…」という方に向けて、
税務調査官として11年、税理士として4年、会計ソフトに携わってきたイシヅカが思うオススメの会計ソフトとその理由を、忖度なしに語ります。。


◇ 現代の会計ソフトの種類

まずは現在の会計ソフトの大枠について、、
現代の会計ソフトはPCにダウンロードして使用するスタンドアローン型と、ネット上のソフトにアクセスして使用するクラウド型の2種類に分類されます。。
こちらの章では、スタンドアローン型とクラウド型のそれぞれの特徴について簡単に触れていきます。

●スタンドアローン型の特徴

PCに直接ソフトをダウンロードして使用するスタンドアローン型。
有名どころで行くと、弥生会計、JDL、TKCなどが該当します。

スタンドアローン型のメリットは、基本的にはソフト買い切りの形態のため費用がクラウド型に比べて安いことや、PCにダウンロードして使用するためネット環境がなくても使用可能、クラウド型に比較して動きが早い点などが挙げられます。
(ただし、定期的なバージョンアップがされるため、更新にお金がかかったり、一部のソフトはクラウドよりも使用料が高かったりします)

逆にデメリットは、、
インターネット接続による口座自動連携ができない点となります。
一部サービスでは連携可能な機能もありますが、オンラインを経由する機能については苦手分野な部分が見られます。

●クラウド型の特徴

インターネット上のシステムにアクセスすることで使用するクラウド型。
今現在においては、freeeマネーフォワードの二強と言えるでしょう。。

クラウド型のメリットは、なんと言ってもネット経由で銀行口座やクレジットカード履歴を自動連携できる点。となります。
自動連携設定を最初にしてしまえば、銀行口座やクレジットカード使用の履歴が勝手にデータとして吸い上げられる形となります。

また、AIによる科目の推測技術も進化を続けており。
領収書の写真を撮って登録するだけで会計登録が完了するなど、スマホを活用した会計入力もストレスなく行える点も魅力です。

デメリットは、月額・年額制の料金形態のため、スタンドアローンに比べて費用が高くつく点と、インターネットの接続環境に処理スピードが左右される点でしょう。。

◇ おすすめの会計ソフト

会計ソフトの大まかな種類が分かったところで、、
ここからは税理士イシヅカが思う、最もオススメの会計ソフトをズバリ提示したいと思います。

●最もオススメな会計ソフト

結論、freee会計が最強です。

そもそも、スタンドアローンか?クラウドか?で言えば、私はクラウド会計一択。と考えております。
口座やクレジットカードとの自動連携の便利さは、データを一々エクスポート→インポート作業をしなければいけないスタンドアローンとは比べ物になりません。
また、OCRによる文字や数字の認識、AIによる科目の推測なども、クラウド会計の大きな魅力です。

クラウド会計がとにかく便利。ということを踏まえた上で、
何故、マネーフォワードでなくfreeeを押すかというと、、

freeeの科目推測の精度の高さと、UI(ユーザーインターフェイス)の高さが優れている点にあります。
また、個人的には、freeeのデザインもポップで好きです。

● freeeを嫌う税理士も一定数いる・・・

直感的に使える操作性から、クラウド会計のトップシェアを誇るfreeeですが、、
税理士の中には「freeeは一切対応しない」というスタンスを取る先生が一定数いるのも事実です。

freeeをNGとする税理士の先生の理由としては、freee独自の仕様が簿記会計のルールに則っていない点が挙げられるかと思います。
口座連携を前提とする仕様上、どうしても従来の簿記会計のルールをアレンジする必要があり、簿記会計の世界で生きてきたプロの会計人にとってfreeeの会計処理は邪道。という見られ方をしてしまうこともあるのかと思います。。

私自身も、開業当初にfreeeを希望する顧問先が続き、渋々にfreeeを使い始めた経緯がありますが、、
操作に慣れてしまい、freee独自の機能を使いこなせれば、便利かつ工数を大幅に削減できることが分かりました。。

結果、現在では顧問先の80%はfreeeを導入している。という状況になります。。

◇ 会計ソフトはどう選べばいい?

会計ソフトについてあれやこれやと語ってきましたが、
最後に、会計ソフトの選び方と、それに絡めた税理士選びについてもお話ししたいと思います。

● 自身の環境を見直す

会計ソフトの選び方の基準については、自身が使いやすいか否か。
もっと言えば、普段から使っているプロダクトとの互換性があるか?
ということになります。

スマホやPC内のデータで完結するが主流。決済は基本キャッシュレス。などの環境であれば、クラウド会計一択でしょうし、
決済は基本現金派で、通帳や領収書などの紙ベースが主流であれば、スタンドアローンがいいでしょう。

会計ソフトは日々操作が必要なプロダクトであり、経営分析にも大きく役立つシステムのため、
如何にストレスなく使いこなせるか?を基準に選ぶことが重要かと思います。

● 税理士選びよりも会計ソフト選びが先!

先でも話した通り、
一言で会計ソフトと言っても、種類によって使い心地や機能が大きく違います。
そのため、税理士によって得意なソフトや苦手なソフトがあるのが税理士業界の実情です。

「本当はクラウド会計を使いたかったのに、全て紙にして毎月郵送するように言われてしまった。。」
なんてことになっては、不便さにモヤモヤ感を抱えたまま経理に向き合うことになるかもしれません。。

税理士を選ぶ際には、まずはご自身が使いたい会計ソフトを選び、それに対応可能な税理士を選ぶ。
という順番を意識すると、ミスマッチが避けられるかもしれません。。

◇ まとめ

長々と語ってしまったので、そろそろまとめましょう。。

結論、会計ソフト選びは経営を行う上で非常に重要。

ということになります。
会計ソフトは日々使用するものであると同時に、
使いこなすことができれば経営分析に大きく役立つプロダクトとなります。。

経営を成長・安定させるための第一歩と捉えて、
会計ソフト選びにも是非本気で取り組んでいただければと思います。

それでは、また次回、、、

終わり

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