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箱根② : 美術館を巡って | 旅行記

箱根旅行、2日目にして最終日!

窓を打ち付ける雨

大雨〜〜〜!!!!!

今日はバス移動で美術館巡りの予定。傘は晴雨兼用の小さなもの1本のみ。母親があまりに晴れ女で、一緒に旅行をするときに雨が降ったことが一度もなかったので、完全に油断していました。母親の晴れ女力を過信していた…(晴れ女力?)。


旅館で朝風呂&朝ごはん

石風呂(貸切)

朝起きてすぐは、昨日の檜風呂とは別の石風呂へ。ここはちょうど2人用ほどの大きさです。雨の日でも綺麗だね〜〜!(やけくそ)

部屋に戻ると、仲居さんが目覚めのお茶を用意してくれていました。温かな緑茶と、添えられた梅干し・昆布が沁みます。

布団も片付けて頂き、さて朝ごはん!

朝ごはん お魚は魳

朝に食べたい和食詰め合わせセット…!

魳は焼きたてでほんのりとした塩気がちょうどよく、明太子や甘い卵焼き、がんもなどもごはんにぴったり。というか、白米が美味しい。固すぎず柔らかすぎず、甘くて何杯でも食べられそう。ボリュームたっぷりでしたが、ぺろりと頂けました。

ごちそうさまでした、と手を合わせたところで雨もおさまり。

雲間から青空が!

よ、よかった…と胸を撫でおろして窓辺で外をみているうちに、ささっとデザートが。

杏仁豆腐

甘い杏仁豆腐と紅茶、合いますねえ…。贅沢な朝ごはんでした。

混み合いそうなので、少し早めに宿を出ました。素敵な旅館でした、また絶対に来たい。難点は、駅から遠く送迎がないところ…車のない民には向かない…!

箱根ガラスの森美術館

箱根ガラスの森美術館外観


大学生のころ、初めて親友と来た思い出深い美術館!

料亭で有名な『うかい』が運営しており、近世から近代のヴェネチアングラスが展示されているほか、ガラスに関する企画展やコンサートも開催されています。今年で開館から28年だそう。

あいにくの曇りでしたが、庭のガラスが時折顔を覗かせる太陽の光でキラキラと光る様子がとても素敵でした。

何色ものガラスの薔薇が木に咲いている
ガラスのすすき

企画展・香りの装いー香水瓶をめぐる軌跡ー

ちょうど企画展は香水瓶を扱っており、そちらも楽しみに伺いました。

1870年頃、仏、海の見える杜美術館収蔵
アメジストの香水瓶

どれも繊細で装飾がきめ細かく綺麗。とても小さいので、技術の高さを感じました。

薔薇水の瓶

香水瓶ではありませんが、薔薇水の瓶も面白かった!

薔薇水というのは、古代ペルシャで造られてインドや中国、エジプトなどへ大量に輸出されていたもの。現在でも人気の高く、紀元前800年頃からあるというので驚きました。

薔薇はイスラム教とも密接な関わりがあり、現在でもメッカの壁洗浄に薔薇水を使っているのだとか。摘み取った薔薇の花を蒸留釜に入れて熱し、発生した水蒸気を冷却して得られた水が薔薇水、油分がエッセンシャルオイルとして使われるそう。

風土、植生、宗教、経済、文化が絡み合っているのを見るのは面白いですね。

美術館でイタリアンを

ガラスの森美術館へ訪れた理由はもうひとつ。
レストランのお料理がとても美味しいから!

美術館がうかい運営、なのでもちろん美術館のレストランもうかい。料亭や鉄板焼きで有名ですが、ここではイタリアンです。

庭園が見渡せるこの『Caffe Terrazza Ukai』では、パスタやケーキはもちろん、うかい特有のグリル料理も楽しめます。

三連休ということもあり、美術館は大盛況。となると、12時ころにはもうお店はいっぱいなはず…と思い、11時のオープンと同時に入店しました。

ちょうどバイオリンの生演奏も聞くことができ、昼からなんとも優雅な時間に。

スパークリングワイン、カプレーゼ
海老のレモンパスタ
うかい特選牛サーロインステーキ

頼んでしまいました、ステーキ!

完璧な火入れによる綺麗な断面の赤にうっとり。肉が柔らかくナイフを入れると勝手に切れていくよう。口に入れると甘い脂がいっぱいに広がり、し、しあわせ…!

観光地ってどうしても、雰囲気が良い美味しいお店を見つけるのが難しいじゃないですか。箱根は特に、海から遠く都市部からの物流ルートもよいわけではない。箱根自体に食材の名産が少なく、高いのにあんまり美味しくなかったり、長時間待たなきゃいけなかったりする。そういうものといえばそうだし、メインは美術館や温泉なのでこだわりがなければ別にいいのですが、私はせっかくの旅行ならば美味しいものが食べたい!!!
なので、箱根の美術館あたりでごはんを食べるなら絶対にガラスの森美術館に行きます。

お酒も入って気持ちよくなったところで、お店を出たら30人ほどの行列に。大人気だ…!

帰りにショップに寄ったところ、お月見前ということもありうさぎの花切子グラスが。可愛いな〜と手に持ち、気がついたら購入済みでした。うさぎに弱すぎる自分が怖い。

彫刻の森美術館

さて続いては、彫刻の森美術館。

晴天!

実は今回の母子旅行、もともとこちらに行くために計画したもの。

彫刻家の舟越桂さんは、2008年の庭園美術館での展示『夏の邸宅』で初めて見て以来大好きで。なので、ほんとうに、、今年の3月に訃報を聞いて悲しかった…。

今回の展示はすべて写真NGのため、ニュースなどのリンクを貼るので気になったら覗いて見てください。小説の表紙に載っていたり、教科書にも載っていたりするので、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

展示の感想を文章にしたい、したいのですが、作品の素晴らしさよりも『もう新作を見ることはできないのだな』と思って気持ちがいっぱいになってしまい…。

しょぼしょぼとして会場を後にしました。図録と特集雑誌は購入したので、落ち着いたら今回の展示について記事を書きたいと思います。

図録と作品リスト、特集雑誌(芸術新潮8月)

時刻は午後1時。

夜の雨を忘れるほどの晴天とうだるような暑さに、ほかの展示の鑑賞はあきらめて箱根湯本駅に向かいました。

今度またゆっくり来ます!

箱根湯本駅でのんびりと

さて、帰りのロマンスカーの時間まで、箱根湯本駅でゆっくりすることに。

『和菓子 菜の花』

まず向かったのは、毎回必ず行く和菓子屋さん『菜の花』。

うさぎと月がトレードマークのこのお店、栗が丸ごと1個入ったお饅頭がとても美味しいんです!
バームクーヘンやどら焼きなどもあり、お土産だけでなく自分が食べる用によく買っています。美味しいし可愛い。うさぎは正義。

駅から1番近いこのお店の2階には、実はカフェスペースが。意外と知られておらず空いているので穴場です。1階で販売しているアイスを購入して利用しました。

はちみつアイス・マンゴージェラート
店内が可愛い!

アイスはしっかりと素材の味がして美味しく、暑い日にぴったりでした。箱根は歩き回っているとどうしても疲れ果ててしまうので、こういった場所が助かる!

『小田原 籠清』

こちらも箱根湯本駅の名物。かまぼこが有名です。

かまぼこを侮るなかれ。こちらのものを食べて、私は今まで食べていたかまぼこはすべて偽物だったんだなあと思いました(そんなことはない)。噛みごたえ、滑らかさ、味わい、なにもかもが違います。

1階の通りに面したかまぼこ工房では、揚げたてのさまざまな揚げかまぼこが販売されています。串に刺して渡してもらえる熱々の揚げかまぼこは、チーズ、明太、玉ねぎ、ごぼうなどさまざまな種類が。一度食べたら絶対にはまるこちらの揚げかまぼこは、食べ歩きができるので大人気で常に行列になっています。

並ぶの大変だし、座ってゆっくり食べられないし…。と思い、2階へ。

そう、2階にはかまぼこだけでなく箱根や小田原、熱海の物産が集まるお土産屋さんになっているのですが、なんとここでも揚げかまぼこやかまぼこが頂けます。そしてなんと、生ビールまで!

澄んだ川を眺めながら涼しい店内でゆっくりと、ビールとかまぼこ…。最高です。

1階は有名なのですが、意外と知られていないのかいつも人が少なめ。こちらも穴場なので、旅行の際はぜひ訪れてみては。

さて、こちらで玉ねぎと枝豆の揚げかまぼこを買い、ビールとともにロマンスカーに持ち込んで帰路へ(瞬間で食べ終わったため写真はありません)。

1泊2日の旅行、楽しかった!
私がほとんどのプランを決めたので親孝行になっていたか怪しいですが、母も楽しそうだったので、まあよしとしましょう。

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