抵抗感の正体
数年前に友人が開催したパーティのドレスコードが、『抵抗を感じるもの』っていうのがありました。
普段マニッシュなパンツルックが多い人はフリフリのワンピースとか、リボンがたくさんの乙女チックが好きな人はボディコンとか、とにかく『これ、わたしムリ!』って思う服装で参加するというのが条件。
わたしは普段パンツが多いので、自分にとって何に抵抗があるか考えたら、『ピンクのロリなワンピース』。さすがにこれは相当の抵抗がありました。しかしやらねば!と思い、メルカリで『Baby, the stars shine blight』のワンピースを買いました。ロリィタブランドなんて知らなかったので、小説『下妻物語』に登場するブランドのものを選んだのです。
数日前に、そのパーティーに参加した人たちと集まる機会があり、『あれは大変だったねー』という話になりました。寒い時期だったので、ロングコートで隠しながら会場まで行ったよね、と。
大変だったけど、みんな思い出を語る顔がイキイキしてて、あの抵抗感が楽しい思い出になっていました。
そう、抵抗感って、実は憧れの裏返しだったりするのです。抵抗のあるものに挑戦するという事は、自分の枠を外す行為でもあります。そこには自分の新しい可能性もあるのです。
だけど、今まで慣れ親しんだところにいる方が楽ちんです。変わりたいと思っていても、結局そこに戻ってしまうのは、その楽ちんさ故です。もっと世界を広げたいと思っていても、このまま変わらないほうが楽。だからです。
抵抗感は、実は新しい世界への扉でもあります。が、なかなか踏み出すのが大変。でも踏み出すと、割と楽しかったりするのです。
ビバ!抵抗感!
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