AIは夢を見るか?
人工知能、いわゆるAIというものの概念は、1960年代に生まれたそうです。それが年月を経て2022年にChat GPTが公開されてから、当たり前のように使われるようになりました。わたしが利用しているAdobeのアプリでも、AIによって生成された画像は、当たり前のように目にするようになりました。
手塚治虫氏の『火の鳥』を読んで育った世代には、そのうちAIが感情を持って人間を支配するんじゃないか、というような未来もあり得ると思ってしまうのは、Chat GPTがほぼ人間とのやり取りのような言葉遣いをするからかも知れません。
しかし先日、東京都写真美術館で見た作品の中で、面白い問題提起がありました。『AIは自分で作った作品を美しいと思うのか』というものです。これを観て、はっと思いました。
わたしたちは物にも心が宿ると考えます。特に日本人は、長く使用したものは『付喪神』になると信じていて、捨てるときには箸供養や鏡供養など、何かしらの供養を行ってから捨てます。最近では、物を指して『このコ』と言ったりしますし、物に心が宿るという考え方は日常に浸透しています。
では、AIは自分で作った作品を美しいと思うのかどうか。これはChat GPTに聞いても答えは出ないでしょう。
いずれにしても、AIが身近になったここ数年というこの時代を、後世の人はどう見るのか、それもとても気になるところです。
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