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ライカ太郎、縄文の息吹を感じる

茅野市にある「尖石(とがりいし)縄文考古館」を訪問してきました。
この考古館には2体の国宝が展示されています。
・国宝「土偶」(仮面の女神)
・国宝「土偶」(縄文のビーナス)
通常、こういう展示場所では撮影NGと言われてしまうことが多いのですが、係員の方へ伺ったところこちらの国宝たちは撮影できるとのことで、早速ライカM10で撮らせてもらってきました。


国宝「土偶」(仮面の女神)

Leica M10 + Summicron-M 1:2/35 ASPH.

まずは「仮面の女神」さんから。
本当に不思議なフェイスの土偶ですよね。青森県の有名な「遮光器土偶」も異星人感バリバリでしたが、こちらの仮面の女神さんも宇宙からいらしたのでしょうか、と思ってしまうような特徴的な「仮面」を付けています。一言で言うと「カッコイイ!」ですよね。
解説:仮面の女神

背面や側面からのご様子も今回撮らせていただきましたが、まあ見れば見るほど本当に不思議な造形です。発掘当時のジオラマもありました。こんな素敵な土偶が出土した時の発見者の方の驚きと感動がイメージできます。

Leica M10 + Summicron-M 1:2/35 ASPH.
Leica M10 + Summicron-M 1:2/35 ASPH.
Leica M10 + Summicron-M 1:2/35 ASPH.
Leica M10 + Summicron-M 1:2/35 ASPH.

国宝「土偶」(縄文のビーナス)

続いて「縄文のビーナス」さん。
こちらが「女神」ではなく「ビーナス」なのは、ミロのビーナスのイメージからなのでしょうね。
きわめて女性的であり、またとても人間的な造形の土偶でした。

解説:縄文のビーナス


Leica M10 + Summicron-M 1:2/35 ASPH.
Leica M10 + Summicron-M 1:2/35 ASPH.
Leica M10 + Summicron-M 1:2/35 ASPH.
Leica M10 + Summicron-M 1:2/35 ASPH.

常設展示も見応え充分

縄文文化はかの岡本太郎さんが魅せられて、大きく作風に影響を受けた、と聞いたことがあります。写真も良く撮られていた岡本太郎の、日本各地に残るお祭りを撮った写真の写真展を東京都写真美術館で見たことがありますが、アニミズムのパワーを感じるものばかりでしたね。
(参考:縄文と岡本太郎
そして、とても興味深かったのが「下手な土器」の展示(笑)
こういう展示方法は斬新でしたね。

Leica M10 + Summicron-M 1:2/35 ASPH.
Leica M10 + Summicron-M 1:2/35 ASPH.
Leica M10 + Summicron-M 1:2/35 ASPH.

周辺にある史跡公園もみどころ沢山

考古館を出て周辺にある与助尾根遺跡や尖石石器時代遺跡なども散策できます。
かなり広大な敷地。4000年以上前にここに大規模集落があったのかぁ、と思いを馳せることができました。

こちらは「尖石石器時代遺跡」にある「尖石」。縄文のピラミッド(キャップストーン)ですね。

今回の撮影の感想

ライカM10での室内撮影(館内撮影)でしたが、手ぶれも極力さけながら綺麗に撮れたのでは無いかと満足しています。
こういう場所ではサイレントシャッター搭載のミラーレスが良いのかもしれませんが、測距のためのAF補助光などを出されてしまうと他の見学者の人の邪魔となります。その点、マニュアルフォーカスでシャッター音の小さなライカで撮るのは良さそうですね。
あと、これはプラシーボ効果ですがw、撮っていて楽しかったです。
4000年以上前に人の手で造られた土偶を、自分の目で見た距離を距離計で測って、光を読みながらシャッタースピードと絞りを調整して撮る。この一連の動作がとても楽しい時間でした。今回は35mmF2のズミクロン1本で臨みました。丁度良い距離感で撮れましたね。ライカという道具で味わえる幸せな時間を満喫してきました。

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