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ライカ太郎、ライカM10で星撮りに挑戦

ライカで星景写真撮影は無謀なのか

先日、信州へ行く用事がありました。
この機会に「ライカで星景写真」に挑戦してみました。
※星景写真とは、星空と地上の風景を一緒に移し込む撮影方法のことです。星空だけを撮る場合は「星野写真」という言い方に。

ライカM10
画素数2400万画素。ISOは100から50,000まで設定可能。
常用ISO感度はひとによって限界値が違うでしょうが、ライカ太郎が通常使っている際には1600までは問題無く使えている印象です。
高感度撮影、けっこういけそうな雰囲気があります。
折角の機会です。試してみました。


野辺山にてライカM10

ライカ太郎は星景写真を撮るのが好きで、これまでも何度か野辺山高原で撮影してきました。自由雲台かギア雲台にポータブル赤道儀を設置し極軸望遠鏡を使って北極星をつかまえ、レンズヒーターを巻きつけたフルサイズミラーレスカメラに有線リモコンを付けてマニュアルモードで撮影。
当時は星野撮影が好きでアンドロメダ星雲やペリカン星雲&北アメリカ星雲、馬頭星雲などの星雲系を撮っていました。
ひととおり体験して「うーん。これはハード」と思うようになり、今は赤道儀を使わず、安い広角レンズ1本で移動先のあちこちで星景撮影を楽しむ方向に生活がシフトしました。
そんな中でライカM10を購入したライカ太郎は「これで星空撮ったらどうなるんだろう」との興味が湧いてしまいました。

そして・・・11月の新月のタイミングにぽっかり数日時間が出来たので、この機会を使って野辺山高原へ行ってみることにしました。
野辺山でライカM10を使って星を撮る。果たして。

ライカM10にて撮影した野辺山高原での星空


Leica M10 + Summicron-M 35mm F2 ASPH.
ISO 3200  F4  SS.6.0

うーん。こういうことになりました。
野辺山高原のランドマークである「やまなしの木」の上に昴が昇ってきているタイミング。時計1時方向に木星。新月ですが日没後1時間ほどの時間。200キロ離れた東京方面のあかり(光害)が眩しい状況です。
結構頑張ってくれていますが・・・予想よりは「うーん」という感じです。
ちなみに、同じ日同じアングルで撮影してみたこちらの写真では、画角や撮影アングルなどが違いますが、そのほかもいろいろ違っています。

Canon EOS R + RF16mmF2.8 STM
ISO 5000  F2.8  SS 10.0

広角レンズなので9時方向に昇ってきているカペラや、11時方向のアンドロメダ星雲までキャッチしてくれています。それもそうですが、捕まえている星の数が段違いでした。ISO5000なので差はあるのかもしれませんが、やっぱりライカでの星撮りは厳しそうですね。

ライカで星景写真撮影は無謀なのか ⇒ 撮れるけどやめておいた方が良さそう

世の中にはいろいろなデジタルカメラがあります。
それぞれ特徴があり、ライカの場合はスナップシューティングや日常の何気ない風景を撮影する道具として、とても使い易いカメラです。

星の撮影には、
・バリアングルモニター
・防塵防滴ボディ&レンズ
・高感度撮影耐性
・赤色画面モードや星空AFなどの便利機能
・高性能の超広角レンズ
などの基本スペックが必要です。

ライカの場合は、
・バリアングルモニター          ⇒無し
・防塵防滴ボディ&レンズ         ⇒無し
・高感度撮影耐性             ⇒ここ、ある程度クリア
・赤色画面モードや星空AFなどの便利機能 ⇒無し
・高性能の明るい超広角レンズ       ⇒明るい超広角レンズが無い
という感じでしょうか。

ライカで無理に星景写真を狙うよりも、そこは一眼デジカメなどに任せた方が無難で良い写真が撮れそうです。

以上、ライカM10で星撮りに挑戦した際のレポートでした!
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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